横浜流星が主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。その第36話が9月21日放送。定信に追い込まれた恋川春町に「最期までふざけるなんてすごい」「喪失感が半端ない」などの声が殺到。春町を追い込んだ定信にも「引き返せなくなっていくのか」などの反応が上がっている。
“江戸のメディア王”蔦屋重三郎=蔦重の波乱万丈の生涯を描いてきた本作。吉原から日本橋に進出した蔦重が、寛政の改革を進める松平定信を皮肉る黄表紙を出版し大ヒットする…というストーリーが展開してきた。

定信が黄表紙好きだと聞き浮かれる蔦屋重三郎=蔦重を横浜が演じ、きよと出会って過去の呪縛から逃れた喜多川歌麿に染谷将太。政権を皮肉る黄表紙作りに警鐘を鳴らす蔦重の妻・ていに橋本愛。処分を恐れ断筆しようとする大田南畝<四方赤良>に桐谷健太。蔦重とともにヒット作を生み出してきた恋川春町<倉橋格>に岡山天音。出羽国久保田藩(秋田藩)の藩士で戯作者でもある朋誠堂喜三二<平沢常富>に尾美としのり。
定信の意向に従わない第十一代将軍の徳川家斉に城桧吏。家斉の父で能が大好きな一橋治済に生田斗真。質素倹約を進めているが黄表紙好きで蔦重が自分の改革を支持したと勘違いしている松平定信に井上祐貴といったキャストが出演する。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
蔦重が政権を皮肉った黄表紙は大ヒットするが、ついに定信の逆鱗に触れ「鸚鵡返文武二道」「文武二道万石通」「天下一面鏡梅林」といった人気作が絶版処分を受けてしまう。喜三二は断筆を宣言。さらに春町が定信に呼び出しを受けることに。蔦重は春町が死んだことにして別人として作家活動を続けるのはどうかと提案、主君の松平信義(林家正蔵)もそれを支援するのだが…というのが今回のストーリー。

しかし自分が逃げれば藩にも蔦重たちにも迷惑がかかると考えた春町は自害。遺体に手を合わせた蔦重は春町の頭に何かが付着していることに気づく。それは豆腐で、武士としての倉橋格は腹を切ることで責任を取って死に、作家としての恋川春町は“豆腐の角に頭をぶつけて死んだ”オチをつけようと考えたのだった…。
この展開に視聴者からも「春町先生こんなに根っから真面目なのに、真面目ゆえ命の最期までふざけるなんてすごい人」「最初から最後まで不器用だけど真っ直ぐ愛らしい人でした。屁踊りまた見たかった」など悲しみの声が殺到。

信義は定信に春町の死を報告、その際、「戯ければ、腹を切らねばならぬ世とは、一体誰を幸せにするのか。学もない本屋風情には…分かりかねる」という蔦重の言葉も伝える。報告を受けた定信は1人になると布団に顔をうずめ号泣する…。

このラストにも「定信様、自分の所為で推し作家の春町先生を死に追い込んじゃった」「定信、推しを自分の行動で失ってしまうなんて思わなかったのだろうな」「推しを自らの手で死に追いやった定信公の心中も推して知るべし…」といった反応が上がるとともに、「定信、推しを死に追いやったことで引き返せなくなっていくのか」「これでもうより孤独になって真面目な性格ゆえに引き下がれないってなるんだろうな~」など、今後の展開を憂う声も上がっている。
【第37話あらすじ】
蔦重は抱えの戯作者らが去る中、政演(古川雄大)に執筆を依頼する。一方、改革を進める定信は中洲の取り壊し、大奥への倹約などを実行する…。
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
¥54,340
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