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幸せの絶頂は悲劇フラグ?「べらぼう」視聴者の心をへし折る“鬼脚本”シーン振り返り

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」では、その「鬼脚本」とも言われる残酷で絶望的な数々の描写と展開が話題となっている。

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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」 全 2 枚
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」では、その「鬼脚本」とも言われる残酷で絶望的な数々の描写と展開が話題となっている。

横浜流星主演で贈る本作は、“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く、涙と謎に満ちた痛快エンターテインメント。

放送が終盤にさしかかり、残すところあと3か月となった本作。これまで幾度となく残酷で絶望的なシーン描かれてきたが、その脚本には「鬼脚本すぎる…えげつない」「べらぼうの鬼脚本でメンタルやられた」「流石は森下脚本。幸せになると見せかけてこの展開」「幸福の絶頂=悲劇フラグの鬼脚本」といった声が寄せられるなど話題となっている。

そこで今回、これまで視聴者の心をへし折るような展開が描かれた3つのシーンを振り返ってみる。

瀬川、10年以上思い続けた人とようやく結ばれたはずが…

幼い頃に身を売られ、蔦重とは幼なじみとして吉原で育ってきた花の井(小芝風花)。密かに蔦重に思いを寄せていたものの「吉原では身内は女郎に手を出してはいけない」という掟があり、2人は恋仲になることはできなかった。

その後、五代目「瀬川」を襲名。蔦重の思いを断ち切るため、唯一女郎が吉原を出ることができる希望を後輩たちに示すため「見受け」を選択した瀬川。

鳥山検校(市原隼人)に見受けされ、ようやく吉原を出ることができた瀬川。名を瀬以に変え検校と幸せな夫婦生活を送るかに思われた。しかし、蔦重との仲を疑われたことで検校との間に溝ができ始め、酷い仕打ち(現在でいうモラハラ、DV)を受けるようになってしまう。

その後、幕府による当道座の取り締まりで、検校と瀬以は捕らえられ、連行。奉公所で瀬以に“検校との離縁”が言い渡され、改めて自由の身となった瀬以は、晴れて堂々と蔦重と想い合えるようになった。

蔦重も瀬以と所帯を持つと宣言、今度こそ幸せな日々を歩み始めたかに見えた2人だったが、吉原に対するお上や市中の風当たりが厳しくなる。蔦重のそばに自分がいることは蔦重と耕書堂の将来の邪魔になると考えた瀬以は、年が明けると蔦重の前から姿を消す…。

「瀬川なりの蔦屋重三郎の将来を思っての決断」「蔦重と瀬川、こんな悲恋の二度打ちあるかよ!」「そこは頭お花畑にして蔦重と一緒になって欲しかったよ」などの声が上がっていた。


どんなに過酷な環境下でも逞しく生きてきたふく(うつせみ)と新之助の運命

吉原で女郎と客として出会ったうつせみ(小野花梨)と新之助(井之脇海)は恋に落ちる。新之助はそんなうつせみと足抜けを試みるが失敗。これで2人は2度と会うことはできないと思われたが、数年後、祭りの中で偶然の再会を果たす。そのまま吉原から抜け出し、2人はようやく結ばれることになった。

吉原からは自由の身になったものの、2人の生活は非常に苦しいものだった。浅間山の大噴火が起こり、山の麓に住んでいたふく(=うつせみ)と新之助は江戸に身を寄せることに。しかし、そこでも米の価格高騰や洪水被害と立て続けに苦難が2人を襲う。それでも2人の間には子ども・とよ坊も産まれ、ふくは栄養失調で乳が出ない他の母親の代わりに彼女たちの子どもに授乳まで施すという慈悲深さを見せていた。

しかし、ふくととよ坊が米を奪おうとした男に殺されてしまい、しかも殺した男はふくが代わりに授乳をしてあげていた母親の夫だった。

この残酷すぎる展開に「地獄すぎる……」「大河史上でもかなり胸糞じゃない?マジで誰が悪いんだよ誰を憎めばいいんだよ…」「恨める相手が政治くらいしかなくなるやつ」といった声が上がっていた。


一人残された新之助も、その後起こった米の高騰による打ちこわしで、襲われそうになった蔦重を庇って負傷し、命を落としてしまう。

どんなに過酷な状況にあっても、希望を忘れず逞しく生きていたふくと新之助。しかし、それらが報われずそれぞれが命を落とすという救いのない展開に視聴者からは悲鳴が上がることになった。


呪縛から解放された歌麿に再び訪れる悲劇

歌麿(染谷将太)は、母親に望まれぬまま生を受け、幼少期には激しい虐待を受けながら強制的に客を取らされていたことや、大火の際に母親を見殺しにして生き残り自由を得たことなどが本人の口から明かされていた。

“人まね歌麿”と呼ばれていた歌麿が蔦重の提案で「自らの画風で描いてみる」ことに挑戦したときも、描いていると自らの辛い過去の幻影に苦しめられるといった描写があるなど、幾度となく「過去の呪縛」が歌麿を苦しめ続けていた。

そんな歌麿が耳が聞こえず話せないきよ(藤間爽子)と出会い、所帯を持つことに。言葉がないからきよが何を考えているかわからないが、表情や動作から何を考えてるのか考えるのが楽しい。それを絵に描くのも楽しいと話す歌麿。かつて描けなかった“笑い絵”も描けるようになっていた。

きよと出会ったことで、辛い過去の呪縛から解き放たれた歌麿には「これまでの憑き物が落ちたように感じるきよといる歌麿の柔らかい表情が好き」「憑き物が取れた様に、穏やかに、噛み締める様に、ちゃんとしてえんだと告げた。涙腺崩壊」「どうか二人の幸せな日々が続きますようにと願わずにはいられません」と祝福する声が溢れていた。


しかし、前回放送の38話では、梅毒を患ったきよが命を落とすという展開が描かれ、きよの死を受け入れられない歌麿は、腐敗していくきよの亡骸をそばで見つめながら彼女を描き続けていた。

ようやく幸せを掴んだように思われた歌麿だったが、「これほど容赦のない死の描写、初めてみた」「歌麿は実母も師匠も最愛の妻も、縁を次々と失っていく...」「歌麿が美人画の大家として大成するまでに、どんだけのカルマを背負わせるつもりなんだ...」といった感想がSNSに続々と寄せられている。


きよを失った歌麿は再起できるのか…また、松平定信(井上祐貴)が推し進める“寛政の改革”で窮地に追い込まれる蔦重はどうなってしまうのか。ドラマは終盤に差し掛かる中、これからも目が離せない展開となっている。

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。

「第39回」あらすじ

地本問屋の株仲間を発足させた蔦重(横浜流星)は、改めを行う行事たちをうまく丸め込み、山東京伝(政演)(古川雄大)作の三作品を『教訓読本』として売り出した。一方、きよ(藤間爽子)を失い、憔悴した歌麿(染谷将太)は、つよ(高岡早紀)とともに江戸を離れる。年が明け、しばらくの後、突然、蔦屋に与力と同心が現れ、『教訓読本』三作品について絶版を命じられ、蔦重と京伝は牢屋敷に連行されてしまう…。


べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《りんごあめり》

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