ロンドンのスクーターギャングを描いた青春クライムアクション『ガスト・アップ』が12月12日(金)より公開されることが決定。日本版ビジュアル、予告編、監督コメント動画が解禁された。
イギリスではスクーターやオートバイなどの二輪車で、ひったくりや強盗を行う「スクーターギャング」と呼ばれる集団の犯罪が2017年に急増。現在でも、電動バイクによるスマホ窃盗やひったくりが深刻な社会問題となっている。本作は、移民や貧困、家庭環境といった背景のもと、若者たちが犯罪に駆り立てられる現実を、UKヒップホップとともに鋭い視点で描き出す。

監督は、これまでドキュメンタリー作品で高い評価を得てきたジョージ・アンポンサ。主演は、イギリスのギャングたちを描いたクライムドラマ『ブルー・ストーリー』で知られるステファン・オドゥボラ。そして、Netflix「ONE PIECE」のサンジを演じ一躍注目を集めたタズ・スカイラーがスクーターギャングの1人を演じるとともに、アーチー・マドックスと共同で脚本を執筆した。さらに、2023年ユーロヴィジョン・ソング・コンテストUK代表に選出された歌手メイ・ミュラーなど、気鋭のニューアイコンたちがリアルな若者像を体現する。

そしてゲスト出演で、世界的ラッパーのニッキー・ミナージュに注目され、彼女のツアーのみならず、カーディ・Bや「ミーゴス」のサポートアクトも務めたMs Banks、YouTuberのハリー・ピネロも登場し、作品にリアリティと話題性を添えている。

そしてこの度、日本版メインビジュアルと予告編が公開。ロンドンの現代的な高層ビル群を背景に、アッシュ、ダブズ、ローチ、カブズ、モールの5人のスクーターギャングが並ぶ、彼らの表情が印象的なビジュアルだ。
予告編には本編冒頭で印象的に使用されるBenzz「Je M‘appelle」が重なり、疾走感あふれるバイクアクション、犯罪の緊張、若者たちの葛藤や欲望が交錯する世界を力強く演出している。「やり切ればなんでも手に入る」と甘い言葉がささやかれたあと、宝石店で強盗をする様子が映し出され、指示役のシャズから「どんな方法でもいい、仕事は完遂するのよ」と迫られるアッシュたち。生活のため犯罪に手を出した、彼らの行きつく先とは…。
さらに公開決定に際し、監督のジョージ・アンポンサから動画コメントが到着した。
【ジョージ・アンポンサ監督 コメント】
日本で『ガスト・アップ』が公開されることに、とてもワクワクしています。
私にとって長い旅のようでした。ドキュメンタリー制作から始まり、本作が初めての劇映画です。大きな挑戦ではありましたが、物語における“真実味”や“リアリティ”といった学んできた全てを、新たな映画表現の領域へと昇華させる機会にもなりました。
キャストやスタッフがいなければ、やり遂げることはできませんでした。彼らのエネルギー、創造力、献身が、この作品に命を吹き込んでくれました。
スリルと犯罪を描く映画として始まった本作は、次第に、愛や忠誠心、そして生き抜くことについての物語へと変化していきました。それをスクリーンの中にしっかりと映し出せたことを、とても誇りに思っています。
日本の観客の皆さんにも、この物語を視聴いただけることを嬉しく思います。本作が皆さんの心にも届き、新たな対話が生まれるきっかけになれば嬉しいです。
『ガスト・アップ』は12月12日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。
