“生涯ベスト”映画は?
――シネマカフェは映画媒体なのですが、お二人の「生涯ベスト」作品をぜひ教えてください。
佐藤:難しいよ~、1本は選べないなあ~。僕は『幸福の黄色いハンカチ』も、橋口(亮輔)さんの『ハッシュ!』も、『仁義なき戦い』も、もちろん『ゴッドファーザー』や『ダークナイト』とかも大好き。最近で言うと、「日本映画を観なきゃ」と思ったときがあったんです。日本アカデミー賞の席で、満島ひかりさんも綾野剛さんも安藤サクラさんも、みんなが日本映画を応援していることを、あの場で感じたので。それからは、俺ももっと観るようになりました。
少し前の作品なんですけど、『国宝』の李相日監督が撮った『怒り』を最近観ました。もう…ひっくり返るぐらいすごかったです。あとは、日本映画の先輩たちの映画も観ようと思って、『二百三高地』も観たら、丹波哲郎さんがすごくいいんです!ああ、いっぱい話しちゃった(笑)。つまり1本は無理です!

――ありがとうございます! 山田さんはいかがですか?
山田:僕も1本は難しいです。僕は小さい頃からヒーローになりたかったので、マーベルも好きだし、DCも好きだし、『七人の侍』や『十三人の刺客』も好きだし。観て「うわーっ!」となります。その中でも一番泣いたのが、『7番房の奇跡』という韓国の映画です。「いつかこの役やれたらいいな、日本版をやってくれないかな」と思っています。あとはディズニー・アニメーションの『ヘラクレス』が僕の琴線に触れる絶対的な作品なので、それも挙げたいです。『タイタニック』も王道で好きだし、『アルマゲドン』も子供の頃にめっちゃ泣いたし、本当にきりがない(笑)。
――たくさんのご紹介をありがとうございました。ちなみに、お二人は最近ご自身の出演作品を見返したりしましたか?
佐藤:仲の良いプロデューサーが、オリジナルで読売テレビの「ブラック」シリーズをやっているんです。僕は最初に木村多江さんが主演でやった「ブラックリベンジ」という作品に悪い役で出ていて。それをね、この間なぜか飲み屋で見ました(笑)。
山田:へえ~、いいですね!
佐藤:TVerだったと思うんだけど、「7話のここが見たい!!」と言ったら流してくれた(笑)。
山田:僕はめったに見返さないんですけど、「ここは今から倫理です。」ですね。高柳のような役をやりたかったし、一番好きなドラマです。哲学的なところはちょっと類家にも近かったりして。生徒役をやっていた子たちも、今すごく活躍していて、「あの子当時はこうだったよな~」と、当時を思い出しながら全話見直しました。

――そのエピソードは、作品のファンの方も、生徒役を演じた皆さんにとっても胸熱ですね。
山田:生徒役の子たちとのグループLINEが盛り上がったりすると、「本当にみんな素晴らしかった」という話もします。あの役は僕自身にも近いし、一生忘れないだろうな、と思っています。今感じているのは、『爆弾』もそうなりそうだなということです!
