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「本当に報われる思いだった」『ブラックフォン 2』スコット・デリクソン監督が語る続編制作の真意

『ブラック・フォン』の続編『ブラックフォン 2』より監督のスコット・デリクソンのコメントが到着。続編制作の理由について語っている。

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『ブラックフォン 2』© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
『ブラックフォン 2』© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved. 全 4 枚
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『ブラック・フォン』の続編『ブラックフォン 2』より監督のスコット・デリクソンのコメントが到着。続編制作の理由について語っている。

前作『ブラックフォン』は2022年に世界で1億6000万ドルを超える大ヒットを記録した大ヒットホラー。断線した黒電話から聞こえる死者からのメッセージを頼りに、少年が連続殺人鬼グラバー(イーサン・ホーク)からの脱出を図るという斬新な設定と、恐怖の先に描かれる兄妹の絆が感動を呼んだ。

本作は『ドクター・ストレンジ』(16)や『フッテージ』(12)、『エミリー・ローズ』(05)といったホラー映画で注目を集めてきたスコット・デリクソン監督にとって初めての続編映画となるが、監督は続編制作を“義務”と感じなかったという。

スコット・デリクソン監督は、これまでにも自身の少年時代の恐怖体験がホラー映画を作り続ける動機になっていることを明かしており、前作『ブラック・フォン』でも、コロラド時代の自身が経験したことの記憶を織り込み、実生活や家族に感じていた物語を映像にして表現している。

前作が大ヒットすると、SNS上で見られた若者たちの熱狂的な反応に救われたといい「子どもの頃の暗い思い出にも意味があったんだと感じられたし、まるであの経験すべてが、この映画のために起こったように思えたんだ」と語る。

「彼らの多くは、『ブラックフォン』が”初めてのホラー映画体験”だったんだ。それ以降、ホラー映画にハマった子も多い」と振り返る。「彼らがこの映画をこれほどにも受け入れてくれたのは、本当に報われる思いだった」と、少年時代の恐怖を心に宿し続けてきた監督に癒しをもたらしたことが、続編制作の土台となったと明かす。

続編では前作から4年後、高校生となったフィニー(メイソン・テムズ)と妹のグウェン(マデリーン・マックグロウ)に迫る恐怖を描くが、スコット・デリクソン監督は、「前作が未完成だとは感じていなかったし、義務感で続編を作るつもりもなかった」と断言。原作者ジョー・ヒルから届いた続編アイデアの核心に触れ、「思春期を生きる彼らの物語は描く価値がある。高校生の物語として続ければ、フィニーとグウェンの物語を新しいステージで描けると思ったんだ」と前作での兄妹の強い絆が導いた感動的な結末を、新たな物語のインスピレーションにしたことを明かした。

「4年後の彼らを描くことで、変わった部分と変わっていない部分の両方を表現できる。それが創作的にとても興味深かった」と続編制作の決断理由を語った。

共同脚本のC.ロバート・カーギルも、思春期を迎えた「フィニーとグウェンの物語」を描くという続編のアイデアに意欲を感じたといい、「普通なら早く作ろうという本能が働くけど、あえて役者が設定と同じだけ成長するのを待った。以前から高校時代が舞台の映画をやりたいと話していたから、実際に4年後の設定にしたんだ」と語った。

本作の冒頭では、17歳になったフィニーは4年前のトラウマに苦しみ続け、15歳になったグウェンは強い意思をもった女子高校生へと成長。前作で少年少女期を見事に演じたメイソン・テムズとマデリーン・マックグロウが、成長した姿で再登場する。

スコット・デリクソン監督は「15~17歳という時期に感じる感情は、人生で最も激しく純粋なもののひとつだと思う。だからこそ、その強烈な感情にふさわしい、より壮大で暴力的な物語にしたかった」と本作へ込めた思いを語った。

シリーズを通して、実際に彼らと同じような年頃に過ごした70年代から80年代にかけての空気感の中で物語を描いているスコット・デリクソン監督。コメントからは、前作から引き継ぐ「恐怖感への癒し」と新たに描かれる「兄妹の物語」が続編制作の理由であることが伝わって来る。

前作でこの世から姿を消した連続殺人鬼グラバー。死者となり再び兄妹の前に現れ、どのような恐怖を見せるのか。成長した兄妹がそんなグラバーにどう立ち向かっていくのか。ますます期待が高まる。

『ブラックフォン 2』は11月21日(金)より全国にて公開。



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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

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