2026年3月放送予定の虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」のロケ撮影が、名古屋市市政資料館(名古屋市東区)にて行われ、主人公・山田よね役を演じる土居志央梨が取材会に応じた。

土居演じる山田よねは、寅子(伊藤沙莉)の同級生だったさっそうとした男装の女性。同級生の中でも人一倍やる気があるが誰とも群れたがらず、のんきに見える寅子たちに強く当たる。
女性の社会進出に熱い信念を持っており、戦後には同窓の轟(戸塚純貴)とともに、かつての職場で空き店舗となっていた上野のカフェー「燈台」で共同の法律事務所を立ち上げ、戦災孤児の支援にも力を注ぐ、といった役どころ。
ラストシーンは「演じながら泣きそうに」
「『虎に翼』がクランクアップした時からスピンオフをずっとやりたいと言っていたのですが、そこからかなり時間が経って、もうさすがにないのかなと思っていたところに、スピンオフ企画が決まったというお話を聞いたので、本当にうれしかったです」と土居。
「放送が終わってからもいろんな方からたくさん感想をいただいたことで、自分の中でさらに『虎に翼』への理解や愛が深まり、今回の撮影では、よりディープなところに入って演じている気がしており、ありがたい経験だなと思いながら毎日撮影に臨んでいます」と語る。

今回のロケについては、「本当に懐かしいという感じです。名古屋市市政資料館では『虎に翼』の女学生時代を撮影していたので、昔の学生時代を思い出すような感覚で、久しぶりに来た場所というよりかは、学生時代を過ごした場所に戻ってきた感覚で、とてもほっこりとした気持ちです」と思いを明かす。
「昨日ラストシーンを撮影したのですが、とても素敵な演出があって、演じながら泣きそうになりました。 とてもすばらしいシーンになっていますので、ラストシーンまで見逃さずにご覧いただきたいです」と期待を煽った。

また、制作統括・尾崎裕和は「『よねと轟の物語を見たい』という声がとても多かったので、『虎に翼』本編撮影時から脚本の吉田(恵里香)さんや土居さん、轟役の戸塚(純貴)さんとも『スピンオフやりたいね』というような話をしていました。今回のスピンオフは、『虎に翼』の放送が終わってから、みなさんの声を受けて企画し実現したもの」とコメント。
「名古屋市市政資料館は、『虎に翼』の時にも撮影に来ましたが、寅子のモデルでもある三淵嘉子さんも働いていたゆかりの地です。この場所で再びロケができてとてもうれしく思います」と明かしている。
虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」は2026年3月、NHK 総合にて放送予定。※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定。


