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“日本の失踪者と心臓移植の現実を重ねて描く”尾野真千子&寛一郎ら出演『たしかにあった幻』メインビジュアル2種解禁

河瀬直美監督の6年ぶりとなる劇映画最新作『たしかにあった幻』のメインビジュアル2種と全キャストが解禁された。

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『たしかにあった幻』
『たしかにあった幻』 全 18 枚
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河瀬直美監督の6年ぶりとなる劇映画の最新作『たしかにあった幻』のメインビジュアル2種と全キャストが解禁された。

本作は「愛のかたち」と「命のつながり」をモチーフに、日本の失踪者と心臓移植の現実を重ねて描く珠玉の人間ドラマ。

フランスから来日したコリーは、神戸で小児移植医療の促進に取り組んでいたが、西欧とは異なる日本の死生観や倫理観の壁は思った以上に厚く、医療現場の体制の改善や意識改革は困難でもどかしい思いを抱えていた。そんなコリーの心の支えは、屋久島で運命的に出会った恋人の迅。しかし彼は突然、姿を消してしまう。一年後、迅が失踪するはるか前に彼の家族からも捜索願が出されていたことを知ったコリーは、迅の実家である岐阜へと向かうのがある事実が明かされる。

この度解禁されたメインビジュアルAは、主人公のコリーが光が差し込む森の中の水辺で耳に手を逆さにあてている姿が映し出されている。そうしていつも聴いている音が違う方向の音を拾う瞬間。全く違った感覚が鼓膜に響き始め、新しい扉を開いた彼女の穏やかな表情が、未来への希望を彷彿とさせる。

メインビジュアルBでは、コリーが心臓疾患を抱える子どもの手を握る場面と、神の島と呼ばれる世界遺産・屋久島の原生林の神秘を捉えた場面が並ぶ。「医療」と「神秘」のイメージ写真を組み合わせることで、それらもまた繋がりを持ち始める本作の多層的な構造を具現化している。

主人公コリーを演じたのは、『ファントム・スレッド』『蜘蛛の巣を払う女』などで知られるルクセンブルク出身のヴィッキー・クリープス。聡明な大人の女性であると同時に、時には少女のような無邪気さや脆さをうかがわせ、孤独と向き合う繊細な心の揺らぎとそれゆえの限りない優しさを全身全霊で演じ切る。

コリーが屋久島で運命的に出会う謎めいた青年・迅には『爆弾』『そこにきみはいて』(25)など公開作が相次ぐ寛一郎。河瀬作品には初参加ながら、ワイルドで自由な存在感とある日突然姿を消してしまうような危うさを両立させた。

河瀬監督作品の常連である尾野真千子が最愛の息子を失い、一周忌を迎えた今も罪悪感に苛まれるめぐみを、北村一輝が元捜査一課の刑事であり、とある事件をきっかけに現在は弁当屋として過ごす亮二を演じる。

ドナーとなる少年の父親には近年の河瀬作品に欠かせない永瀬正敏、また母親に早織、心臓病を患う少年、久志の母親・由美に岡本玲、同じく小児病棟に入院中の少女、瞳の母親・裕子に松尾翠、人手不足が深刻な移植コーディネーターの浜野に小島聖、臓器移植医療を担当する小児科医・平坂に平原テツ、迅の父親・英三に利重剛、母親・幸江には中嶋朋子と、錚々たる実力派が顔を揃えた。

そして、河瀬監督がオーディションで見出した子役2人、久志役の中村旺士郎、瞳役の中野翠咲の実力派俳優顔負けのリアリティある演技にも注目してほしい。

『たしかにあった幻』は2026年2月6日(金)よりテアトル新宿ほかにて公開。

『たしかにあった幻』 © CINEFRANCE STUDIOS - KUMIE INC - TARANTULA - VIKTORIA PRODUCTIONS - PIO&CO - PROD LAB - MARIGNAN FILMS - 2025



あん
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

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