連続テレビ小説「ばけばけ」第7週・35話が11月14日に放送。トキ(高石あかり)が三之丞(板垣李光人)に女中の給金の半分を渡した一部始終に「朝から号泣しちゃった」「三之丞様の甘さをここまで強く言うことができるのはおトキちゃんだけ」といった声や、フミ(池脇千鶴)のビシッとしたひと言に視聴者から反響が寄せられている。
明治時代、武士の時代が終わった世の中で、松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事を得たトキ。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、女中になることを決意する。
第7週では、トキが逡巡の後、ついにヘブン(トミー・バストウ)の家で女中として働き始めることになった。
その月給20円のうち半分を、「おじ様(雨清水傳)から預かったお金」として三之丞にひそかに渡していたトキ。だが、三之丞は自身のプライドが許さず、その金を返しに来た。

すべてはあのタエ(北川景子)が物乞いをする姿を目撃したから。後ろ指をさされる覚悟で女中になったのは「みんな家族のためじゃけん」というトキに、最初、三之丞は「おトキの家族から(自分とタエを)外してほしい」「自分でなんとかする」と話していたのだが…。
「三之丞、使い込むんかと思った 金を返しに来たんだ」「三之丞は三之丞でプライドがあったんだね」「『自分で母を助けたい』という承認欲求と気位だけが空回りしてた状態なのか」などの声が寄せられ、それでも「自分を捨てて」金を受け取れというトキには、「三之丞様の甘さをここまで強く言うことができるのはおトキちゃんだけ」「三之丞に初めて見せた姉の顔がキリッとしてカッコいいおトキちゃん」など、2人のやりとりに注目が集まった。
そして、いつまでもモジモジしている三之丞に、フミが「もらわんはないけん」と追い打ち。「もらいます」とようやく答えた三之丞に「頂戴いたします、でしょ!」と語気を強めた場面には、「おフミさん、やっぱ母上」「グッときた」「朝から号泣しちゃった」「松野家とトキと三之丞のシーンすごかった」といった声が続出。

三之丞を演じる板垣の演技にも注目が集まっている。
「雨清水家で育ってきて世間のことを知らないという面ももちろんあると思いますが、生きるか死ぬかという状況の中で、母からの言葉や願いというものを一心に叶えようとする姿が、彼の魅力として伝わっていけばいい」と彼は語る。

また、この大金をめぐるやりとりを「気持ちはぐちゃぐちゃでした」とふり返り、「このお金で、今の状況が変わるかも、母も物乞いなどせずにいられるかもという微かな期待や高揚。自分の身内でもあるトキから施されるという情けなさや、それによって改めて突きつけられる自分の無力さ。そして、そんな自分自身を恨めしく思う気持ち。とにかくドラマで描かれていない部分も、ずっと三之丞は葛藤していたでしょうし、きっとろくに眠れていないのだろうな、と想像していました」と、三之丞の状況を思いやる。

「雨清水家も本当に激動する大変な人生を歩んでいきます。この物語の中で三之丞とタエさんがどういう結末を迎えていくのか、僕自身も視聴者的な目線で 楽しみにしていますので、皆さんも楽しみにしてください」と、期待を込めて今後の見どころを語っている。
連続テレビ小説「ばけばけ」は月曜から金曜8時~NHK総合ほかにて放送中。
※土曜は1週間のふり返り

