細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』の公開を記念して、金曜ロードショーでは11月に4週連続で細田守監督作品が放送される。4週目は『時をかける少女』が放送。こちらの記事では細田守監督からのコメント、あらすじや登場キャラクター、注目ポイントをまとめて紹介する。

【細田監督コメント】
『時をかける少女』と『果てしなきスカーレット』には共通点があります。それは、時空を超えた出会い、未来から来た人物に影響を受けて、未来を見つめる女性の話である、ということです。
さらに、どちらの作品も、時空を超えた約束、それを交わした男女のお話しであり、その意味でも共通しています。
『時をかける少女』は、『果てしなきスカーレット』につながる、まさに“原点”と言ってもいい作品ですので、ぜひお楽しみください!
『時をかける少女』
放送情報
2025年11月28日(金)21時から日本テレビ系「金曜ロードショー」にて放送(本編ノーカット・15分拡大)
【劇場公開】
2006年7月15日

あらすじ
高校2年生の夏、真琴(まこと)は、医学部志望の功介(こうすけ)、春に転校してきた千昭(ちあき)という二人の同級生と遊び友達として楽しく毎日を過ごしていた。
ある日、真琴は、故障した自転車で遭遇した踏切事故の瞬間、時間を跳躍する不思議な体験をする。叔母の芳山和子(よしやまかずこ)に相談すると、それは「タイムリープ」といい、年ごろの少女に「よくあること」だと言う。真琴は、手に入れたその力をツイてない日常のささいな不満や欲望の解消に進んで使い始めるようになった。
突然おとずれたバラ色の日々。ところが、タイムリープできる回数には限度があり、残りの回数がついに1回に。しかも千昭にタイムリープしているんじゃないかと指摘され動揺した真琴は、最後のタイムリープを使いきってしまう。
ところがそんな時、真琴の目の前を、同級生の功介と果穂が乗ったブレーキが故障した真琴の自転車が横切る。自転車が踏切に突入し、2人の体が宙に投げ出され、真琴が「止まれーー‼」と叫んだとき、時間が静止し――

ここに注目
原作は筒井康隆が1965年に発表したSF小説。1983年には原田知世主演、大林宣彦監督により映画化され大ヒットを記録した。本作は大林監督作品の約20年後、2006年を舞台とした新たな物語であり、原作の主人公・芳山和子の姪、紺野真琴の物語が繰り広げられる。
キャスト
紺野真琴:仲里依紗
間宮千昭:石田卓也
津田功介:板倉光隆
芳山和子:原沙知絵
藤谷果穂:谷村美月
早川友梨:垣内彩未
紺野美雪:関戸優希
真琴の父:桂歌若
真琴の母:安藤みどり
スタッフ
監督:細田 守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
登場キャラクター
紺野真琴(CV.仲里依紗)
東京の下町にある高校に通う高校2年生。成績は中の下くらい。これといった特技もなく、クラスメートとやる野球の真似事が暇つぶしという日常。なぜか時間を飛び越える能力を持つようになる。

間宮千昭(CV.石田卓也)
高校2年の春に転校してきた真琴のクラスメート。トラブルがあると、考えるより早く手が出てしまうタイプ。数学が成績優秀だが、基本的な漢字が書けなかったりするアンバランスさを持つ。

津田功介(CV.板倉光隆)
真琴のクラスメート。放課後の遊びの野球にも付き合っているが、医学部志望の秀才。スポーツにも秀で、女子の間では、なぜ真琴や千昭の遊び相手になっているのか、謎を呼んでいる。

芳山和子(CV.原沙知絵)
真琴の叔母。30代後半だが未婚。東京国立博物館で絵画の修復の仕事をしている。ちょっと浮世離れした不思議な女性。真琴からは「魔女おばさん」と呼ばれている

藤谷果穂(CV.谷村美月)
ボランティア部に所属する引っ込み思案な下級生。津田功介が好きで告白するが、断られる。その原因が真琴にあると疑っている。

紺野美雪(CV.関戸優希)
中学生、真琴の妹。母親の手伝いをちゃんとやるあたりは、真琴より優等生?真琴がとっておいたプリンを食べてしまったために、真琴が怒っていると思っている。

また番組の後半では、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』から、本編冒頭(7分8秒)が初公開される。
『果てしなきスカーレット』は全国にて公開中。


