妻夫木聡が主人公を演じる「ザ・ロイヤルファミリー」の最終話が12月14日に放送。予想外の方法で耕造の夢を叶える展開に「最高で泣けた」や「良すぎる」などの声が上がっている。

早見和真の同名小説を原作とする本作は、人間と競走馬の20年もの軌跡を描いた絆の物語。税理士・栗須栄治を妻夫木聡、馬主・山王耕造を佐藤浩市、耕造の隠し子でファミリーを相続した耕一を目黒蓮、栗須の妻で競走馬の生産牧場を営む野崎加奈子を松本若菜、耕造の宿命のライバル・椎名善弘を沢村一樹、椎名の息子・展之を中川大志、耕造の妻・山王京子を黒木瞳、耕造の息子でロイヤルヒューマン社の後継者・山王優太郎を小泉孝太郎、調教師の広中を安藤政信、騎手の佐木隆二郎を高杉真宙、加奈子の息子・翔平を市原匠悟が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
ロイヤルファミリーは、失明という絶望の淵から奇跡の復活を遂げた。だが、栗須(妻夫木聡)と耕一(目黒蓮)が夢見続けた“有馬記念の舞台”に立つためには、重賞レースでの勝利という、険しく厳しい条件が立ちはだかる。有馬には椎名(沢村一樹)の馬で、ロイヤルホープの血統であるビッグホープもおり、隆二郎(高杉真宙)が乗ることになっていた。

また、展之(中川大志)のソーパーフェクトが圧倒的な快進撃を続ける。クラシック三冠を制し、まさに“時代の覇者”として、有馬記念の最有力候補に名乗りを上げていた。そんな中、ロイヤルファミリーは椎名の馬・レインボーキャンプに敗れ、残されたレースはジャパンカップのみ。しかしレース前、耕一は椎名に「ここで有馬を決めてみせます」と宣言する。最終コーナーを曲がり、一気に加速したファミリーは、先頭にいたレインボーキャンプを捉え、無事にジャパンカップでの勝利を掴み取る。
ファミリーは、ジャパンカップで勝利したことで5億円もの賞金を獲得。ファミリーが生きていくのに十分な金額を手に入れたことで、耕一は有馬でのファミリー引退を決める。ファミリーが引退すると聞いた広中(安藤政信)は、行くあてがあるのかと栗須の心配をする。
それぞれの想いを胸に決起集会を開き、結束を確かめ合うチームロイヤル。隆二郎家族もそこに加わり、楽しい宴となる。その場で耕一は静かに、しかし揺るぎない覚悟を口にする。耕造(佐藤浩市)と出会い、G1制覇を夢見て歩み始めた栗須。数え切れぬ挫折の先に、ついに運命の扉が開く――というのが最終話の展開。

マネージャーを辞めた後は、引退した馬をケアする養老牧場で働くことを決めた栗須は、耕造の墓前で耕一に報告する。そうして迎えた有馬記念。以前展之に継承を否定されていた耕一は、「継承は押し付けられるものじゃない、選び取るものなんだよ」「俺は望んで夢を受け取って、自分のものにしたんだよ」と言って勝利を宣言する。

レインボーキャンプ、ビッグホープ、ソーパーフェクトと強豪ぞろいのレースは、ハイペースで展開していく。中盤まではレインボーキャンプが先頭を引いていくが、ソーパーフェクトが終盤で仕掛ける。それについて行くファミリーは、加速して先頭争いを繰り広げる。そして残り200mのタイミングでファミリーがとうとう1位に躍り出るが、そのすぐ後から隆二郎の乗るビッグホープが現れる。ビッグホープは、椎名が耕造の存命中に「来る勝負の時」に向けて種を購入し、「ホープの子どもが有馬で勝つことをお約束します」と言って育てていた馬。耕造も、それに「乗った」と答えていた。

結局ビッグホープが優勝し、ファミリーは2着。しかし、ビッグホープとロイヤルファミリーというロイヤルホープの子どもたちが一騎討ちをし、有馬記念での勝利という耕造の夢を椎名が叶えるまさかの展開に、SNSでは「ロイヤルファミリーから降ろされた隆二郎を椎名社長が拾い上げて"ホープ"で勝つ。ロイヤルホープを任せてくれた山王耕造社長との約束を果たす手段を失った隆二郎に椎名社長が差し出した大きな希望。2つの陣営をまとめて差し切ったのは上手い演出だった」や「椎名社長と山王オーナーの件が良すぎて、本当に涙止まらん。ロイヤルファミリー良過ぎるんだが」、「ロイヤルファミリー最終回ガチ泣き。山王社長も椎名社長もやりたい放題で最高で泣けた」などの声が。
その後、耕一はファミリーが本当にこれで終わりで良いと思っているのかわからず、引退を迷いはじめる。そして耕造と同じように、「絶対に僕を裏切らないでください」と栗須に言うのだった。それから5年後の2030年。耕一は正式に馬主資格を取得し、栗須は養老牧場で働いていた。
実はファミリーは引退を撤回し、2026年は数々のレースで勝利。さらには有馬記念でもグランプリを獲得していた。そんなその後のファミリーの活躍に「ビッグホープに負けて、まだまだ俺は走って次の有馬記念で勝つんだと言わんばかりのロイヤルファミリーの嘶きに涙が溢れました。引退を撤回したロイヤルファミリーが、大阪杯や春の天皇賞などを勝って最後に2026年の有馬記念を勝ったのは本当に良かったです」や「リスクある引退撤回で翌年に念願の有馬記念グランプリ獲ったの最高の夢叶えてて泣ける」、「2026年のロイヤルファミリーの戦績見て、完璧にソーパーフェクトキラーになってて笑う。大阪杯、凱旋門賞、ジャパンカップ、有馬記念全てで2位にするとか鬼じゃん。古馬になってからのG1全て阻んだんかいwきっと2026年度代表馬でその後の顕彰馬だよ、ロイヤルファミリー」などの声が上がっている。
「ザ・ロイヤルファミリー」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。

