韓国ドラマ界には、年齢を重ねても少女のような透明感を保ち続ける女優たちがいる。その代表格が、ハン・ジミン、ハン・ヒョジュ、パク・ボヨンの3人だ。いずれも同じBHエンターテインメント(イ・ビョンホンが設立したマネジメントカンパニー)に所属し、“童顔三姉妹”とも呼ばれる存在である。
共通しているのは、「童顔」「トップ女優」「独身」。30代後半~40代に入ってなお「少女のよう」と評されるビジュアルに加え、恋愛や結婚の話題に頼らず、作品と演技で評価を積み重ねてきたキャリアも共通している。なぜ彼女たちは年齢不詳の美しさを保ち続けられるのか。その理由と、それぞれの美しさの本質を探る。
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ハン・ジミン(42)の発光する“赤ちゃん肌”
年齢不詳と称される“発光肌”と、繊細な感情表現で高い評価を受ける実力派。最新作『未婚男女の効率的な出会い方』(2026年/Disney+)では、婚活に挑む主人公イ・ウィヨンを演じている。『イ・サン』(2007)、『屋根部屋のプリンス』(2012)、『知ってるワイフ』(2018)、『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』(2019)、『私たちのブルース』(2022年)、『わたしの完璧な秘書』(2025年)など、長年にわたりヒロインとして第一線を走り続けている。特に印象的なのが“瞳の演技”。セリフに頼らず、目の表情だけで感情を伝える表現力が、作品に圧倒的なリアリティをもたらす。
透明感の背景にあるのは、保湿中心のシンプルなスキンケアだ。就寝前1日1シートマスク、フェイスオイルによる保湿を習慣とし、朝は洗顔料を使わずぬるま湯のみで洗顔。肌が薄いためレーザー施術は控え、刺激を避けるケアを最優先にしている(出典:『mi-mollet』インタビュー、『女性朝鮮』インタビュー、BHエンターテインメント公式YouTube)。
ハン・ヒョジュ(38)のしなやかな美しさ
透明感あふれるナチュラルビューティの象徴的存在。『春のワルツ』(2006)で注目を集め、『華麗なる遺産』(2009)でトップ女優へ。以降も『トンイ』(2010)、映画『ビューティー・インサイド』(2015)、流暢な日本語を披露し、小栗旬と共演したNetflixオリジナルドラマ『匿名の恋人たち』(2025)」など、ジャンルを問わず活躍を続けている。
“無色透明の演技”と称される自然体の表現が持ち味で、どんな役にも違和感なく溶け込み、物語にリアリティをもたらす。その美しさの背景にあるのは徹底した生活習慣とインナーケアだ。毎日1時間の散歩やグルテンフリー生活で体の内側から整え、スキンケアではクリームをパックのように厚く塗って眠る保湿ケアを実践。撮影がない日はメイクをせず肌を休ませるなど、無理のないケアを続けている。ビタミンや乳酸菌の摂取、瞑想も取り入れ、内側からのケアを重視している(出典:『mi-mollet』インタビュー、『W KOREA』YouTube、『東亜日報』インタビュー)。
パク・ボヨン(35)の少女の輝き
愛らしさと、芯の強さを兼ね備えた女優。『ああ、私の幽霊さま』(2015)や『力の強い女 ト・ボンスン』(2017)で人気を確立し、近年も『今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~』(2023)、『照明店の客人たち』(2024)、『恋するムービー』(2025)、『未知のソウル』(2025)など話題作が続く。
小動物のような愛らしさの一方で、演技では、 “感情の爆発力”を見せる。特に『未知のソウル』などで見せた泣きじゃくるシーンのリアリティには定評があり、小柄な体から放たれるエネルギーがキャラクターに深みを与えている。
童顔の秘訣は、外見を作り込むことよりも生活習慣にある。皮付きリンゴとヨーグルトのスムージー、ヨガによるストレス管理、1回約200mlずつこまめに水分を摂取するなど、内側から整えるケアを継続。リンゴに含まれるケルセチンは抗酸化作用を持ち、肌の老化を防ぐ成分としても知られる(出典:『コメディドットコム』2025年美容記事、韓国医療コラム)。
ユ・ジェソクが引き出した、トップ女優たちの意外な素顔
ユ・ジェソクのYouTube番組『ピンゲゴ(핑계고)』第99回(2026年2月28日公開)では、完璧に見える3人のトップ女優たちが、流行に戸惑い、ズボラな一面を見せながらも、互いを思いやる姿が印象的だ。
4人のMBTIが全員「FPタイプ」であることも明かされ、優柔不断な一面や、「前日に誘われるのは負担だが当日の急な集まりは歓迎」という独特の距離感など、“FPあるある”で盛り上がる。ハン・ジミンは頼れる長女、ハン・ヒョジュはムードメーカー、パク・ボヨンは愛される末っ子という関係性も、そのまま映し出されている。
日常も意外なほど等身大だ。ハン・ジミンはゆで卵を激辛鶏足のソースで食べ、カスタマーセンターのAIにイライラすると話す。ハン・ヒョジュは仏教大学での内面を整える学びに没頭。パク・ボヨンは健康のためにリンゴを食べる一方、普段の食事はデリバリー中心という“面倒くさがり”な一面も隠さない。
印象的なのは、ハン・ジミンの「撮影現場で困ったら、我慢せずに私に言いなさい。代わりに怒ってあげる」という言葉だ。その背景には、先輩が後輩を守るという事務所の文化がある。パク・ボヨンもまた、お姉さんたちが「後ろに私たちがいるから大丈夫」と言ってくれることが大きな支えになっていると語っている。
BHエンターテインメントにこれほどの俳優が揃っているからこそ、3人が本当の三姉妹として共演する日を期待したくなる。――そんな作品が実現すれば、間違いなく観る価値のある一本になる。
(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

