作家・原田マハ自らが脚本・監督を務める映画『無用の人』が、来年1月に公開決定。この度、メインキャストとして、蒼井優、永山瑛太、渡辺えり、イッセー尾形の出演が明らかになった。
原田氏が、2014年に刊行した短編集「あなたは、誰かの大切な人」に収録された一編「無用の人」。
主人公・聡美が監視員として勤める美術館に届いた謎の「鍵」をきっかけに、ひと月前に孤独死した父との記憶をたどり、家族でさえ知らなかった父の晩年の姿が次第に明かされていく感動の人間ドラマ。
聡美を蒼井優が演じるほか、アートと茶の湯を愛しながらも、静かにこの世を去った聡美の父・唯一をイッセー尾形、好きを生業にした聡美を温かく見守る母・柊子を渡辺えり、映画オリジナルの登場人物である、唯一が通っていた古道具屋の店主・タクを永山瑛太が演じ、どこか距離のあった父娘の思いを橋渡しする。
コメント
蒼井優
私がこれまで目にしたことのない景色を数多く見てこられた原田マハさんが、どのような映画を、
どのように作られるのかとても興味を抱いていました。
穏やかに現場を見つめていらした原田監督の眼差しから、私は多くのことを学ばせていただいたように思います。
「無用の人」という言葉に、胸がほんの少しきゅっとなる方に、ぜひご覧いただきたい作品です。
イッセー尾形
最初に台本をいただいた時は「お茶!」と唸ったものです。まるで縁もゆかりもない世界ですから。役の人物造形どころじゃない。まず「お茶!」です。
稽古が始まると千宗屋さんがそれこそ惜しみない手ほどきで導いてくれます。その先に役の人物唯一も掴めるだろうと祈りもしました。いってみれば、お茶にもぐっておりましたから、恥ずかしながら、試写を見た時に蒼井優さんや渡辺えりさんや瑛太さんたちと一緒に作り上げた映画だな、と改めて実感したわけです。
魅力的な人たちに出会えて、無用どころか、僕にとってはありがたい作品です!
永山瑛太
家族、人とのご縁、アート、
伝統工芸品、お茶の世界。
原田マハさんは
どこまでも深く
一つ一つを愛でるよう
私に言葉で伝えてくれました。
この作品を通じて
血の繋がり、伝統を受け継ぐ事、
普段の生活の中で見え隠れしていた答えが
原田マハさんのエネルギーによって
人間はどこに向かえば良いのか
少しだけ分かった気がしました。
この映画が皆様にどんな形で届くのか、
とても楽しみにしています。
渡辺えり
私たちの仕事はお客様に目に見えないものの大切さを伝え、限りある人生の中で「永遠の美」にあこがれて追いかける作業にまさに命を懸ける仕事だと思います。
この映画の登場人物はみんな不器用です。そしてそれぞれが目に見えない「愛」のようなもの。すぐには役には立たず捨てられてしまうような形にならないものを追いかけている。
「無用の人」まさに私たちは無用の人たちなんです。でもそれが戦争のない世の中を作る原動力だと思っています。
『無用の人』は2027年1月、全国にて公開予定。


