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Netflix映画『パヴァーヌ』が問いかける、「魂が惹かれ合う」ということ

孤独を抱えた三人の若者が出会い、少しずつ互いの心に入り込んでいく――

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Netflix映画『パヴァーヌ』が問いかける、「魂が惹かれ合う」ということ
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孤独を抱えた三人の若者が出会い、少しずつ互いの心に入り込んでいく――

Netflix映画『パヴァーヌ』(2026年2月20日公開・113分)は、男女の“魂が惹かれ合う”瞬間を静かに描いたヒューマンラブストーリーだ。韓国Netflixで1位を記録し、公開からわずか3日で200万ビュー(総視聴時間作品のランニングタイムで割った数値)を達成。「設定は地味なのに余韻が深すぎる!」と話題を呼んでいる。いわゆる恋愛映画とは一線を画す本作だが、なぜここまで余韻が残るのか。この静かな物語の見どころを紹介する。

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デパートの地下で交差する、孤独な三人の人生

原作はパク・ミンギュのベストセラー小説『亡き王女のためのパヴァーヌ』。『サムジンカンパニー1995』のイ・ジョンピル監督が、現代のデパートの地下フロアを舞台に再構築した作品である。

デパートの地下倉庫で働くミジョン(演者コ・アソン)は、外見へのコンプレックスから人との関わりを避け、静かに日々を過ごしている。そんな彼女に、同じ場所で働く青年ギョンロク(演者ムン・サンミン)が惹かれていく。不器用ながらもまっすぐな思いを向けるギョンロクと出会い、ミジョンの閉ざされた心は少しずつ変わり始める。

そこに職場の先輩ヨハン(演者ピョン・ヨハン)が関わり、二人を周囲の雑音から守りながら温かく見守る。一方でヨハン自身は「愛は幻想だ」と考える複雑な思いを抱えている。

(画像=Netflix)

華やかなデパートの裏側である“地下”を舞台に、孤独や劣等感を抱えた若者たちが出会いを通して自分自身と向き合い、愛やつながりの意味を静かに探していく物語である。(※パヴァーヌ:16世紀ごろのスペイン・イタリアで広まった、ゆったりとしたテンポの宮廷舞踊)

静かな物語を支える実力派俳優たち

ミジョンを演じるのは、子役出身のコ・アソン(33)。日本では映画『グエムル -漢江の怪物-』の少女役で知られ、自然体の演技で強い印象を残した。その後も映画『ケナは韓国が嫌いで』やドラマ『クライムパズル』などで、着実にキャリアを重ねてきた実力派俳優だ。本作では、視線や表情のわずかな変化によって、ミジョンの心の揺れを繊細に表現している。

(画像=Netflix)

ミジョンとギョンロクを見守る、謎の多い職場の先輩ヨハンを演じるのは、先ごろ少女時代ティファニーとの入籍を発表したピョン・ヨハン(39)。ドラマ『ミセン -未生-』で注目を集め、『六龍が飛ぶ』、『サムシクおじさん』などで高い評価を受けてきた実力派だ。本作では「愛は幻想だ」と語りながらも、二人の純粋な関係に心を揺さぶられていく人物を演じ、いたずらっぽい笑みや軽やかなユーモアで物語に奥行きを与えている。

そして、ミジョンにまっすぐな思いを寄せる青年ギョンロクを演じるのが、ムン・サンミン(25)。モデル出身で190cm近い長身を持ち、ドラマ『シュルプ』の王子役で一躍注目を集めた。本作ではスケートボードのシーンなどで、瑞々しい青春の空気をまとったまぶしい存在感を見せる。長身と広い肩幅に、子犬のような柔らかな顔立ちというギャップも女性にはたまらない魅力の持ち主で、不器用で純粋な青年像を自然体で表現している。今もっとも注目される若手俳優の一人だ。

“魂が惹かれ合う”という愛のかたち

派手な事件や劇的な展開ではなく、日常の会話や視線、ふとしたユーモアを通して、閉ざされていた三人の心が少しずつほどけていく。まるで本作のセリフの通り、“魂がゆっくり追いついていく”ような静かな余韻を残す作品だ。ピアノやアコースティックギター中心の音楽も、全体をやさしく包み込んでいる。

(画像=Netflix)

また本作は、「美しさとは何か」という問いも静かに投げかける。ミジョンは「恐竜」というあだ名をつけられ、外見に強いコンプレックスを抱えて生きてきた。しかしギョンロクは、そんな彼女の顔をまぶしいと感じている。彼はヨハンに向かって「愛とはお互いの魂を照らしてあげること。輝いてる人はみんな美しい。中でも俺のミジョンが最高に美しい」と熱く語る。

誰もが認めるイケメンのギョンロクと、外見に自信のないミジョン。一般的な価値観では対照的な二人だが、惹かれ合うのは外見ではなく、互いの魂そのものだ。

物語の中では、「なぜ私を好きなんですか?」というミジョンの問いに対し、ギョンロクが「水に落ちた人に、なぜ落ちたのかなんて聞いちゃいけないんですよ」と答える印象的なセリフがある。理由では説明できない恋に落ちる瞬間を、静かに言い表した言葉だ。
本作は、外見や理屈では説明できない“魂のつながり”の意味を、静かに問いかけてくる。

派手な展開や強い刺激のある作品ではない。だからこそ本作は、刺さる人には深く刺さり、そうでない人には静かに通り過ぎていくタイプの映画だろう。

忙しい日常の中で少し立ち止まりたくなったとき、ゆっくり観てほしい。展開の早いドラマに見慣れている人ほど、この静かな物語のリズムにハッとさせられるかもしれない。

最後に、本作の撮影現場の雰囲気が伝わるおすすめ動画を一つ紹介したい。コ・アソンとムン・サンミンが出演したラジオ番組『ユ・インナのラジオ』では、映画の中の静かな関係性とはまた違った、素のやり取りを見ることができる。まるで子犬のように可愛らしい二人の姿が垣間見える内容だ。

(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

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