名作ディズニー・アニメーションを<超>実写映画化した『モアナと伝説の海』が、夏真っただ中の7月31日(金)より劇場公開される。
本作は、どんなに悩んだり迷ったりしても、心の声を信じて前へと進む<海に選ばれた>少女モアナが、変幻自在に姿を変える半神半人のマウイと共に、愛する家族と島を救う大冒険を描くミュージカル・アドベンチャー。
今回は、日本版声優としてモアナを演じるTSUZUMI(ME:I)と、マウイをアニメーション版から続投する尾上松也の2ショットインタビューが実現。<超>実写版で演じたキャラクターへの思いや共通点、<超>実写版で特に印象的だったシーン、モアナ&マウイの“推しポイント”などをたっぷりと語ってくれた。
「モアナみたいに優しくて強い人になりたい」TSUZUMIが明かす憧れ
――TSUZUMIさんは本作で声優初挑戦となりました。オーディションに向けて、何か特別な準備はされましたか?
TSUZUMI:台詞と歌、両方特訓しました。先生から、モアナらしい発声の方法なども一から教えていただいて。すごく難しい発声練習をしたのですが、それが本当に難しくて! 先生に「もうできません!」と弱音を吐いちゃったりしたこともありました。でも、とにかく時間を割いて、モアナの歌い方、発声の方法を練習しまくりました。
――『モアナと伝説の海』がディズニー・アニメーションの中で1番好きな作品だったそうですね。
TSUZUMI:本当に自然がすごく綺麗ですし、幼い頃にモアナが冒険に出る姿を観て、「すごくかっこいいな」「モアナみたいに優しくて強い人になりたいな」という憧れがあったので、そういった部分が好きでした。

――松也さんは再びマウイを演じましたが、続投が決まったときのお気持ちを聞かせてください。
松也:本当に嬉しかったですね。マウイが歌う「俺のおかげさ」も、きっと劇中に出てくるだろうと思っていましたし。「あの歌を僕以外の声で歌われるなんて考えられない!」と思っていましたので、本当に嬉しかったです。
――TSUZUMIさんのモアナ役決定はサプライズで伝えられたそうですね。そのときのお気持ちを改めて教えてください。
TSUZUMI:大好きなモアナ役ということで、プレッシャーもたくさん感じていたので、サプライズで発表されたときには、張り詰めていた気持ちが途端にほぐれたと言いますか。発表されてから表情もすごく柔らかくなったというか(笑)。本当に安心しましたし、モアナが大好きだったので、すごく嬉しい気持ちがありました。
――実際に収録してみて、1番大変だったことは?
TSUZUMI:切実な感情をたくさん出さなければいけないセリフシーンが特に難しかったですね。
それと、モアナはプアやヘイヘイによく話しかけているので、そのシーンも。実際に目の前にプアやヘイヘイがいるわけではないので、想像しながらで。どういうニュアンスで話しかければいいのか掴むまでが難しかったです。
「こう進化したんだ!」尾上松也、<超>実写版「俺のおかげさ」に太鼓判

――松也さんはアニメーション版から<超>実写版になることで、意識的に変えようと思ったことはありますか?
松也:実写版はドウェイン(・ジョンソン)さんがマウイを演じられているので、声色は多少変えました。少しご本人の声に近づけようと思いましたし、アニメーション版とは違う印象も残したかったというのもありましたね。
アニメーション版のマウイと印象を変えるところは変えつつ、マウイのキャラクター特性は保ちつつというバランスはこだわったところです。
――声色を変えるのは、かなり大変な作業かと思います。
松也:そうですね。声を下に下と意識すると、どうしても渋くなりすぎて、テンションもちょっと下がり気味になってしまいそうなのですが、マウイは決してテンションが低いキャラクターではないので、キャラクター性を保ちつつ声色だけを少し変えるということは意識しました。

――TSUZUMIさんは、そんな松也さんの<超>実写版にアップデートされたマウイを観ていかがでしたか?
TSUZUMI:アニメーション版のマウイと声質が全く違って凄いなと思いましたし、「『俺のおかげさ』のパートも増えてる!」って1人のファンとして感動しました! しかもすごく早口だったので、これは大変だったんだろうな…と思いました。
松也:マウイが歌う曲は、どれも全くといっていいほど間奏がないんです。フルで歌うとめちゃくちゃしんどいです(笑)
――ドウェイン・ジョンソンが生身で演じた<超>実写版マウイには圧倒されました。
松也:普通、人間が生身で演じると、半神半人というキャラクターの「半分神」という部分の信憑性がなくなると思うんです。
ですが、ドウェインさんはあのビジュアルだけでもう、「半分神だな」と思えるし、マウイの優しさや逞しさがよりリアルに感じられたのはすごいなと思いましたね。
――<超>実写版で特に印象的だったシーンはありますか?
TSUZUMI:<超>実写版ということで、海がどういうふうに表現されるんだろうと思っていたのですが、モアナがタラおばあちゃんに連れられて海に行き、“海に選ばれたんだよ”と教えてもらうシーンが特にお気に入り。
海がきらりと光ってから、モアナに近づいてきて、水しぶきをかけてくるんです。その光っている海の色がものすごく綺麗で。こんなに美しく再現できるんだと感動しました。早くもう1回観たいです。
松也:僕はやはり「俺のおかげさ」のシーンですかね。アニメーション版より、歌うところが増えてるんです! <超>実写版ではどうなるのかな? と気になっていたシーンでもあったのですが、そのシーンが本当に素晴らしく作られていて。
モアナとの掛け合いのような楽しい雰囲気にもなっていて、アニメーションとの違いに「こう進化したんだ!」という点が純粋に面白いなと思いました。ですが歌はもう、より息継ぎをする間がなくなって本当に大変でしたけど(笑)。
「私自身と重なる」「周りの支えなしでは何もできない」モアナ&マウイとの共通点

――ご自身が演じたキャラクターに最も共感できる部分はどこでしょう?
TSUZUMI:モアナは家族や島の人を救うために海へ冒険に出るのですが、家族には海へ行くことを反対されていて、モアナ自身も海に出ることへの不安や葛藤があったと思うんです。それでも前に進んでいくモアナの姿は、私自身の今までの人生と重なるなと思っていて。
私も「ME:I」として活動させていただいていて、不安になることや大変だなと感じることはすごく多いのですが、それでも、一緒に活動しているメンバーや、私たちを応援してくれているファンの人たちに笑顔でいてほしいという気持ちで、いつも前に進めているんです。そういう感情の動きが、すごくモアナと共感できる部分ですね。
松也:マウイは、周りの人たちへの奉仕というかサービス精神がある男で。僕も家族や周りの仲間たちが喜んでいる姿を見ることで、幸福感を得ることが多いので、そこはとても共感できるところですね。
それと同時に、マウイは舞い上がりやすいタイプでもあり、舞い上がるとつい過剰な行動に出てしまう。良い言い方をすれば自分に正直なんですよね。そういうところも自分にも少し近い部分もあるのかな。あまり後先を考えずに、「今自分がやるべきだからやらなきゃ」と思ったことに邁進するようなところはすごくよく分かるんです。失敗することもありますが(笑)。
ですが、マウイにとってはモアナという、ある意味、友達であり先生でもあるというか、ちゃんとたしなめてくれる友達ができる。僕自身にもそういう友達が周りにいて、彼らの存在があってこそ今こうしていられると思うので、周りの支えなしでは何もできないという点もマウイとの共通点なのではないかなと思います。

――モアナとマウイは、物語を通じて絆を深めていくキャラクターでもあります。「2人揃うとココがスゴイ!」という推しポイントを教えてください。
松也:マウイにとって、モアナの存在は本当に大きいですよね。マウイを成長させたのが彼女なんじゃないかと。
TSUZUMI:モアナにとってマウイは頼れる存在なのですが、モアナはマウイと一緒にいるとき、すごく楽しそうな表情をすることが多いなと思っています。相棒であり、友達であり、2人にしか分からない絆があることが伝わるので、すごく良い関係だなと思います。
――ご自身が演じたモアナ/マウイ以外で好きなキャラクターはいますか?
松也:僕はタマトアですね。アニメーションのときから、とにかくROLLYさんの演じるタマトアが好きだったんです。今回続投が決定して本当に嬉しかったですね。
それから、モアナとマウイはタマトアの存在があったことで、2人の距離が近くなったとも思うんです。物語の中でも、とても重要な存在だと思います。<超>実写版での迫力も最高でした。
TSUZUMI:私はヘイヘイが好きですね。すごく不思議な子で、感情が分かりやすいときもあれば、何考えているの?って思うときときときもある、面白いキャラクターだなって思います。
モアナと小さい頃からずっと仲良しなお友達の1人でもあるので、モアナを演じた身としても、どこか愛着があります。<超>実写版のヘイヘイは、アニメーション版よりもさらに表情が豊かに見えた気がして、これまで以上に、へイヘイの魅力に気づきました。
「こんな幸せなことって」日本版エンドソング「旅立とう ~Along The Way~」は格別の1曲

――<超>実写版に進化した本作では、アニメーション版でモアナ役の日本版声優を務めた屋比久知奈さんと3人で、日本版エンドソング「旅立とう ~Along The Way~」を歌唱されていますね。
TSUZUMI:本当に驚きました。(笑)え! “モアナ”と“マウイ”と私が歌うんですかっていう。
私にとって、屋比久さんと松也さんは、モアナとマウイそのものなんですよ! 本当大好きな2人で、ずっとずっと観ていた存在だったので、そのモアナとマウイと私が一緒に歌えるなんて! という嬉しさと驚きがすごくありました。
松也:僕もとにかく驚きましたね。今回のエンドソングにおいては、屋比久さんがメインで、そこに僕らが参加するという楽曲。3人で歌えるということが本当に嬉しかったですし、“ダブルモアナ”に囲まれるマウイの幸せは、これ以上ないですよね。(笑)
――完成した「旅立とう ~Along The Way~」を初めて聴いていかがでした?
松也:この曲のマウイのパートもまたまた難しいんです(笑)とにかく難しくて本当に苦戦した印象が本当に強くて。
ですが、完成した楽曲を試写で聴いて、「あぁ、いい歌だな」「映画の最後にふさわしい、次の未来に向かって進んでいけるような力のある歌だな」と感じましたね。
TSUZUMI:まず屋比久さんの歌から始まって、そこに私も一緒に歌わせていただく曲なのですが、もうそれが本当に嬉しかった。屋比久さんの透き通っていてまっすぐな声と私の声が合わさって本当に、「こんな幸せなことってあるんだろうか」と思いながら聴いていました。
屋比久さんと松也さんが2人で歌われているシーンも、「もう、待ってました!」って感じで。いちモアナファンとして、2人の歌をまた聴けたことがすごく嬉しくて! そして、最後の方は私も合いの手みたいなのを入れさせていただいて、3人で一緒に歌っているっていう……本当に嬉しくて感動して、胸がいっぱいになりました。
――村長の娘であるモアナは、周囲から期待される自分と、自分が進みたい道の間で葛藤するキャラクターです。そんなモアナと似たようなご経験はありますか。また、今同じような状況にいる人たちに、モアナの物語がどんなふうに届いてほしいですか?
TSUZUMI:私は結構、完璧主義な性格なので、周りから何かを求められたら、全力でその人が求めることをやり遂げたいっていう気持ちが強いんです。その中で、周囲からの期待とのギャップというよりは、期待に全力で応えたいという気持ちと、自分が実際にできていることの間で思い悩んでしまうことはありました。
でも、周りにいる誰かが助けてくれて、いつも前へ進んでこられたかなと思っています。それこそモアナも1人で旅には出るけれど、マウイという仲間を見つけて進んでいく。もし何か困っていることとか、周りの期待に応えられなくてどうしよう…とか、自分が押しつぶされそうになってしまったときは、モアナにとってのマウイのような、相棒のような存在は必ず見つかると思うので、前に進んでいってほしいと思います。
松也:僕も、周囲からの期待というよりは、自分の期待にあまり応えられていないなと感じることもあります。自分の期待に応えられないと、周囲の評価もついてこないと思っていますので、自分の理想に近づけるのかという悩みは常にあります。
ですが逆に、その悩みがないと向上していけないとも思いますので、それをいつも感じられるようにしたいと意識しています。
『モアナと伝説の海』は全国にて公開中。

