蒼井優主演のTBS金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」最終話(第10話)が9月11日に放送され、放送の度に話題を呼んできた物語が完結。「初回に思ってたんと違う最終回」「不思議なドラマだった」「モヤモヤすると言いながらずっと見ちゃった」「いつか翔のところにも…」など、さまざまな感想が相次ぐとともに、咲子が「おかえり~」と客人を迎え入れたラストシーンには考察が飛び交っている。
本作は、「silent」「海のはじまり」などの脚本家・生方美久が手掛けるオリジナルストーリー。とある事故がきっかけで、当たり前に続いていくと思っていた幸せな日常が、突如崩れ去ってしまった二組の夫婦の“喪失”と“再生”の物語を描く。
過去に4度の結婚歴・離婚歴があった主人公の瀬尾咲子役を蒼井が演じ、妻・あずさを事故で亡くした園田樹生役に中島歩、第3金曜日に充とコインランドリーで会っていたが、事故で亡くなった園田あずさ役に夏帆、“失踪癖”を抱える夫・瀬尾充に松山。

充が経営する喫茶店「ひこうき」の矢野直人役を高橋文哉、樹生の妹・園田実樹を齋藤飛鳥、咲子の先輩で友人、結婚情報誌編集長・大井田千鶴役に臼田あさ美、あずさの良き理解者で相談相手でもあった古書店の店主・宮内役をリリー・フランキーが演じる。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
咲子に嫌われないようにと気を遣う充、充がまたいなくなってしまうことに怯える咲子。そんな不安定な2人の日々に居心地の悪さを覚えた咲子は、洗濯機の乾燥フィルターが破れたことをきっかけに、ついに充に別れを切り出す。
だが、充は絶対に別れないと言い張り、咲子は樹生にいまの自分の素直な胸の内を語り出す。
“嫌われようにしなきゃ”が、付き合い始めの愛らしいものではなく義務のようになり、充はいつまたいなくなるんだろうかと怯えていると言う咲子。「自分がいかに家族、夫婦という形にこだわっていたのか、気づいてしまった」という。友達や元夫がいて、仕事も家もあって、“女友達のような”園田もいて、充がいない間も「私は大丈夫だった」「全然孤独じゃない」と充と離れたことで改めて気づいたという。
やがて“絶対に別れない”という充に対し、咲子は喫茶「ひこうき」にやってきて、あろうことかそこで離婚届を書き始めることに。

「家族にこだわるのをやめた。お互いに居心地がよくてちょうどいい距離感でいられる人とだけ一緒にいる。充ともそうなりたい」と正直に話す咲子に、「園田さんと不倫してるでしょ」「もうさっちゃんと結婚してくれる人は現れないと思うよ」など充が心にもないことを言い始めると、「拗ねていじけてる充とめっちゃドライな咲子さんが面白い」「拗ね拗ねみつるかわいい」「10年経ってお互いやっと本音が出て喧嘩もできたって感じ?」との声が。
家に帰ってからも「好きにならなきゃよかった 結婚しなきゃよかった 家買おうなんて言うから逃げられなかった」などと言い続ける充に、咲子は「じゃあ別れてあげよう 逃げ放題」と笑い飛ばし、「この数日、充も居心地悪かったでしょう」「今生の別れってわけじゃない 家族やめてもっと楽な関係になろうって言ってるの」と素直に気持ちを伝え続ける。
その思いを理解した充は、離婚を承諾。家を出て行く最後の日はよく晴れており、2人は洗濯機に入りっぱなしの物や、シーツや枕カバー、カーテンまでも一斉に洗い始める。「全部乾いたら、行くね」という充に、「タイトル伏線回収…」「Tシャツが乾くまで、夫婦なんだね」「“Tシャツが乾くまで”家にいる話なのかこれは」と、タイトルの意味に注目が集まる。

その中で、充のジャケットから花火大会のチケットが出てくると、花火大会の人混みが苦手でも花火は見たいことを察した充が咲子のために用意したカップルシートだったことが分かり、咲子は泣き出す。
洗濯物が早く乾いてしまわないように、お互い、こっそり霧吹きで洗濯物を濡らす2人。だが、すべて乾いてしまうと、充は涙こらえながら「じゃあ、いってきます」と言い、咲子は「いってらっしゃい」と送り出して2人は別れた。
一方、樹生の家では、生前のあずさが買っていた少し大きめサイズの翔(久保田薫)の靴がいつの間にかちょうどよくなっていた。「ママの楽しみ 最初ちょっと大きいのがちょうどよくなるの」との翔の言葉に、長く使えなくてもいいからちょうどよいサイズを買えばいいのに「ケチくさい」と思っていた樹生は、「一緒に楽しめばよかった」とシュンとする。
すると「ねえねぇパパ聞いて」と駆け寄ってきた翔に、「ねえねえ樹生聞いて」と笑顔のあずさの面影が重なった。「ママの口癖うつった!これは泣く」「あずさがずーーっと言ってた言葉が翔ちゃんの中に生きてる…」「樹生もあずさがいなくなってから変わったんだな…」と、視聴者の涙を誘うことに。
その後、家を出た充とコインランドリーで再会した樹生は、「翔が水族館に行きたがってるから、まずは夫婦2人で練習しにいく」とあずさが充には話していたと知る。

1人になった樹生のもとには“イマジナリーあずさ”が現れ、水族館が苦手な樹生を思い、翔のためと言いながら本当は「2人で行きたかった」と話すあずさ。いまはようやく、あずさと充の関係を理解できていると話しながらも「でもやっぱ嫌なもんは嫌だわ。ごめん ただの嫉妬」と打ち明ける樹生を、“イマジナリーあずさ”は愛おしげに見つめ、消えていった。
また、充は宮内の古書店も訪れており、あずさが子どもの頃「ねえねえ聞いて」と話しかけていた施設に絵本を持ってくる本屋さんが宮内だと気づいていたことを話した。すると“イマジナリーあずさ”は宮川の前にも現れ、「楽しかった」「必要で大事な時間でした」「お互いにね」と2人は語り合う。

そしてある日、慣れた様子で咲子の家で花火をして過ごす樹生と翔。咲子は「恋バナでもしますか」と、あずさと樹生のなれそめを聞き出そうと「樹生のどこを好きになったんだろう?」という咲子に、「多分あれですよ、全部好きってやつですよ」と樹生は答えた。
その後、1人でコインランドリーで過ごす咲子の前にも“イマジナリーあずさ”が! まるで古くからの友達のように、樹生とのなれそめで盛り上がる2人。
こうしたやりとりに「樹生さんだけなんか切ないな あずささんは帰ってこないんだから」という声も上がるなか、「あずさの解像度が上がったという演出とみました」「イマジナリーあずさ、咲子にも“聞いて聞いて”してるのいいな」「最初からあずさと咲子が出会っていたら、なんでも話せるいい関係の友達になれたような気がする」「あずさがみんなに会いにきてくれてうれしかったな。あずさと咲子は会えてたら意気投合しそうだなと思ってたから」といったコメントも上がり始める。

遺された人たちそれぞれの前にあずさが訪れたことに、「イマジナリーあずさ 自分の心の整理ってことなのかな」「最後はあずささんとの想像の会話が色んな人にあってよかったな イマジナリーあずさはいつか翔のところにも来てほしい…」との声も。
最終話のタイトル「名前のない関係になるまで」に思いを馳せながら、「普通に距離感が人間臭くて面白かった」「咲子と樹生 フィルターを掃除した我々には不倫関係には見えないはず。でも「やなもんはやだ」という感情もあっていい」「水族館と花火大会のチケットもお互いの相手のためでよかった」「夫婦とは家族とはと色々考えさせられた」「現代の私たちの倫理観では区切ることの出来ない人と人のつながりの話をやってくれた良いドラマだった」といった声のほか、「Tカワ、モヤモヤすると言いながらずっと見ちゃったな。最後はすっきりした」「楽しかったけど、初回に思ってたんと違う最終回」「わかんないけどにこにこしながら見てたら終わった」「不思議なドラマだった でも久しぶりに見たドラマでした」「演者に魅了されたドラマだった」と、複雑な思いを抱える人や、どこかすっきりしたという人などさまざま反応が上がる。
ただ、樹生がよく着ていたようなTシャツが干された庭越しに、咲子が「おかえり~」と嬉しそうに来客を迎えるラストシーンには、いまもなお考察の声が続々。
「カボチャを抜いて「おかえりー!」って事は」「カボチャいらないってことは帰ってくるんか充」「Tシャツは園田さん。かぼちゃが嫌いなのは充。家族の形態に縛られずに咲子は生きているというラストシーンと受け取った」「ナカジマ(樹生)がしょっちゅう出入りしつつ、充もたまーーーに帰ってくるって感じか?」「きっと充は充で咲子のことは実家のような距離感になったのかな」といった声が寄せられている。
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