阿部寛主演、永瀬廉共演の『ハッピーリスト』が2027年2月5日(金)に全国公開されることが決定。メインビジュアルと特報映像が解禁された。
突然、東京で一人暮らしをはじめることになった江川太郎、59歳。初めて見るスカイツリー、回転寿司。太郎の澄んだ目には、全てが新鮮に映る。まるで40年後の世界へタイムスリップした、現代の浦島“太郎”。
それもそのはず、太郎は40年間、地方の精神科病院で社会から離れて暮らしてきた。震災による転院をきっかけに、入院する必要がなかったことが判明したのだ。
そんな太郎をサポートすることになったのが、区役所の福祉課で働く24歳の岬幸太。都会での暮らしに戸惑う太郎に、岬は「やりたいことをリストにしてみては」と提案する。働きたい。海で泳ぎたい。時代劇に出たい。
そして、お母さんに会いたい。太郎のまっすぐすぎる想いに、最初は仕事として付き合っていた岬も、いつしか本気で巻き込まれていく。そんなある日、2人の前に太郎の“空白の40年間”を取材する記者が現れて…。

本作は、精神科病院での長い入院生活から40年ぶりに社会へ出た《人生の新人》59歳・江川太郎と、夢も目標も持てずに区役所の福祉課で働く《人生の迷子》24歳・岬幸太が、"やりたいことリスト"を通じて人生を再出発する姿を描いた物語。
日本では2000年代初頭、30万人を超える人々が精神科病院に入院し、そのうち約7万人は環境が整えば退院可能とされていた(厚生労働省資料より)。本作は、東日本大震災をきっかけに退院することになった方をはじめ、日本の精神科長期入院の実態への取材やリサーチから着想を得て生まれたオリジナルストーリーである。
監督・脚本を務める外山文治監督は映画化への想いを「その事実を知った私は、長期入院の後で新しい人生を力強く歩む主人公を描き、人間の可能性を示す物語を作ろうと思いました。それは、現代が多様性を謳いながらも、理解できないものは排除され、閉塞感が漂い、やり直すことが難しい社会だと感じるからです。だから今、人生の小さな希望となる『ハッピーリスト』が必要だと思いました」とコメントしている。
主人公の江川太郎を演じるのは阿部寛。「VIVANT」(TBS)などのヒロイックな演技で知られ、2027年に俳優としてのキャリア「40年」を迎える。本作では繊細な動きとチャーミングな表情で太郎の純粋さを体現し、新境地の演技を披露する。
阿部は、「40年間病院で生きてきた太郎と、社会の中で自分の生き方を見失っている岬。年齢も境遇もまったく違う二人が出会い、お互いに影響を与えながら少しずつ前を向いていく。その姿をぜひ見届けていただけたら嬉しいです」とコメント。

太郎を支える青年・岬幸太を演じるのは永瀬廉。「King&Prince」として活躍し、「リブート」(TBS)や映画『鬼の花嫁』など俳優としての活躍も目覚ましい。夢や目標もなく未来を見つけられずにいる等身大の青年を、圧倒的なリアリティで演じる。
永瀬は「太郎さん役の阿部さんは、台本の読み合わせの段階から『太郎にどう近づき、どう演じていくべきか』について深く話し合われていた真摯な姿が、とても印象に残っています。そのおかげで、僕も監督やプロデューサーの皆さんと話し合い、頭で計算して作るのではなく、2人の間で生まれる自然な空気感や、共に過ごす時間の中で変化していくことを意識して役作りに臨むことが出来ました」とふり返った。
本作で初共演となる2人。親子でも兄弟でもない、不思議で愛おしい関係性を生み出した。

解禁されたメインビジュアルは、太郎が岬へ"やりたいこと"を渡す瞬間をとらえ、「何からはじめますか?」というコピーが添えられている。2人の出会いによって新しい人生が動きはじめることを予感させる。
併せて解禁となった特報映像は、40年もの間入院していた精神科病院から突然社会に放り出された太郎が、見るもの全てに新鮮な驚きの表情を見せるところからはじまる。岬から「リスト作ってみたらどうですか?」と提案された太郎が、「海へ行きたい」「働きたい」「時代劇に出たい」という"やりたいことリスト"に挑戦していく様子がコミカルに描かれている。
人生で初めての体験に挑戦する太郎を、巻き込まれながらも見守っている岬と同じ目線でつい応援したくなる特報となっている。
また、本作は、台湾との国際共同製作作品となり、2024年の釜山国際映画祭の企画マーケット APM(Asian Project Market)で「ONE COOL アワード」を受賞している。
コメント全文
阿部寛
太郎が病院で過ごした40年間という時間を僕自身が経験することはできないので、それを分かったつもりになって演じることはしたくありませんでした。むしろ、太郎が今、目の前にあるものをどう見て、どう感じるのかを大切にして、できるだけ素直に反応することを心がけました。太郎という人物を演じる中で、「もしあのとき誰か一人でも彼のことを理解してくれる人がいたら」と思わずにはいられませんでした。ただ、この作品は太郎の過去のつらさだけを描く物語ではありません。失ってしまった時間は取り戻せなくても、人はそこからもう一度、自分の人生を始めることができる。太郎が「ハッピーリスト」を一つずつやっていく姿を通して、そんなことを感じてもらえたらと思います。
永瀬君演じる岬は、最初は仕事として太郎と接しているけれど、ハッピーリストを一緒にたどるうちに、少しずつ太郎を知り、自分自身の感情も取り戻していく。その小さな変化を永瀬君がとても繊細に積み重ねてくれたので、二人の関係も自然に出来上がっていったと思います。40年間病院で生きてきた太郎と、社会の中で自分の生き方を見失っている岬。年齢も境遇もまったく違う二人が出会い、お互いに影響を与えながら少しずつ前を向いていく。
その姿をぜひ見届けていただけたら嬉しいです。
永瀬廉
台本を初めて読んだ際、世の中には太郎さんのような境遇の方が実際にいらっしゃることに驚き、その事実と向き合うことの難しさを感じました。
僕が演じる岬は、最初は与えられた仕事を淡々とこなすだけでしたが、太郎さんの優しい人柄に触れ、喜ぶ姿を見るうちに自分自身も少しずつ変化していきます。歩んできた人生が全く異なる二人が、理解し合い、寄り添おうとする姿をどう演じるか…太郎さん役の阿部さんは、台本の読み合わせの段階から「太郎にどう近づき、どう演じていくべきか」について深く話し合われていた真摯な姿が、とても印象に残っています。そのおかげで、僕も監督やプロデューサーの皆さんと話し合い、頭で計算して作るのではなく、2人の間で生まれる自然な空気感や、共に過ごす時間の中で変化していくことを意識して役作りに臨むことが出来ました。
自分と境遇が異なる人と接する際、人は無意識に相手を遠ざけてしまったり、関わることを難しく感じたりすることがあるような気がします。ですが一歩勇気を持って踏み出してみることで、心を通わせてお互いに成長していくこともある、とも思いたいです。太郎さんと岬が境遇の違いを超えて、互いに良い刺激を与え合い、理解し合っていくーその過程にある「温かさ」を、ぜひ感じていただけたら嬉しいです。
監督・脚本:外山文治
日本には入院する必要がないのに何十年も病室で過ごす患者が数多くいる。東日本大震災をきっかけにその事実を知った私は、長期入院の後で新しい人生を力強く歩む主人公を描き、人間の可能性を示す物語を作ろうと思いました。それは、現代が多様性を謳いながらも、理解できないものは排除され、閉塞感が漂い、やり直すことが難しい社会だと感じるからです。だから今、人生の小さな希望となる「ハッピーリスト」が必要だと思いました。
本作は、阿部寛さん、永瀬廉さんという素晴らしいバディによって、エネルギーに満ちた作品になりました。台詞が少ない難役に向き合う阿部さんのひたむきな努力、現場で納得いくまで何度も挑戦する姿に感動しました。それに呼応する永瀬さんの眼差しの表現力と感性の鋭さに心打たれました。まだ誰も見たことのない二人の新しい魅力が生まれたと確信しています。
また本作は台湾との国際共同製作作品として、文化や言語の違う皆がチームになりました。一つの想いや目的のために手と手を取りあう喜び、理解し合えた時間は私の人生の宝物です。人間の生きる力と、そして一緒に支えあうことの大切さを、映画を通じて感じて頂けたら幸いです。
『ハッピーリスト』は2027年2月5日(金)より全国にて公開。


