「図書館戦争」「阪急電車」など、数々の映像化作品の原作を手がける人気作家・有川浩の胸キュン恋愛小説「植物図鑑」が遂に映画化! 「EXILE/三代目J Soul Brothers」のメンバーとして絶大な人気を誇る岩田剛典と、2016年NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロイン・高畑充希という最旬キャストを主演に迎え、感涙の純愛映画が誕生した。
ある日、アパートの前で倒れている見ず知らずの男性・樹を“ひろった“23歳のOLのさやか。謎めいた存在ではありながら、樹の爽やかな笑顔と優しさにみるみるうちに虜になっていくさやかに、女子ならきっと共感してしまうはず! シネマカフェでは、女子を胸キュンさせる“植物系王子様”の魅力に迫ります。
“植物系王子様”って?
一緒にいるだけで、観葉植物のように、バツグンの癒し効果が!
女性の心をキュンとさせてくれる恋愛映画は昔もいまも作られ続けていますが、最近、特に多いのは十代の青春ものでしょうか。十代の人たちはいまの自分とヒロインの恋を重ね合わせることでドキドキする、学生を卒業してしまった人たちはかつて自分にもあった初恋を思い出してドキドキする、そのドキドキ感が醍醐味だったりします。ですが、大人女子にとっては、もう少し現在の自分に近い恋愛ものも観てみたい…という人、多いはずです。こんな運命的な出会いがあったらいいなぁ、こんな恋愛がしたいなぁと、大人の日常のなかにある、憧れる恋愛が描かれるのが『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』。どんなお話か──東京でひとり暮らしをしている23歳のOL・さやか(高畑充希)はある日、家の前で倒れていた見ず知らずの青年・樹(岩田剛典)に「大丈夫ですか?」と声をかけたことをきっかけに、なんと! 友だち以上恋人未満!? の同居人として一緒に暮らすことに。そこから恋が芽生えていく恋愛映画です。偶然がもたらした奇跡のような物語に「そんなのって現実にありえる!?」と思いつつも、気づけばさやかと樹の共同生活を「羨ましい~」「私もこんな恋がしたい~」と思ってしまう。おはよう、おやすみ、ただいま、おかえり、いただきます、ごちそうさま…何気ない日常を描いているからこそ憧れてしまうんです!
何と言っても岩田剛典さんの演じる樹の笑顔が爽やかすぎて、優しすぎて、ときに色気があって、男らしくて…終始その眼差しにやられっぱなしなわけですが、この恋愛映画の最強ポイントの一つとも言えるのが、手料理を作ってくれる男子であることです。どんなに時代が変わっても、何だかんだ言っても、女性なら料理くらい…と思ってしまうものですし、料理のできる女子はポイントが高いとも言われています。でも、逆もしかり、男子だって同じです! 料理のできる男子は女子以上にポイントが高い! この映画では、一晩泊めてくれたお礼、半年お世話になるお礼にと、樹は毎日さやかのためにご飯を作ってくれる。朝晩だけでなくお昼のお弁当もです! あの愛情たっぷりな手作り弁当は、憧れると同時に、自分も好きな人のために頑張っちゃおうかな…と女子力も上げてくれたり。何よりエプロン姿の樹が絵になる! 絵になりすぎ! これからは働く男子のスーツ姿ではなく、エプロン姿に惚れる時代が到来なのかもしれません。
家の前に倒れていた樹に「大丈夫ですか?」と声をかけて返ってくるのは「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません、しつけのできた良い子です」というセリフです。そこから2人の会話はスタートしますが、実はコレ、よくできた設定。ちょっぴり現実と切り離すようなファンタジックなセリフをユーモアプラスアルファで投入しておいて、そこからどんどんリアリティのあるセリフで攻めていく。油断させておいて…のパターンです。自己紹介をして──さやかでいいよ、樹でいいよと、“さん”なしで呼び合うことを決めるシーンなんて、こっちがくすぐったくなるようなドキドキです。そんな感じで、樹のさりげないセリフにずっとドキドキさせられっぱなし。特に2人の関係が同居人から恋人に変わるシーンのセリフ──「引き金二回目…知らないからな」「待って」「待たない。もうここからは同居人なんて言わせない」──ノックアウト率は間違いなく100%だと思います。
一般的に付き合いはじめのデートは、話題のレストランに食事に行ったり素敵なバーでお酒を飲んだり…というのが定番ですが、この2人を見ていると「こんなデートもありだなぁ」と思ってしまう。樹の料理のこだわりは“季節を感じる身体にいいもの”なので、休日になると2人一緒に河原や土手に行って“野草狩り”をするんですね。最初の狩りの後に作る料理は──きゃらぶき、芹のおひたし、ばっけみそ、つくしの佃煮、蕗の薹の天ぷら、ふきのご飯。一緒に摘んできた野草を一緒に料理するって、これは大人ならではのデートと言えます。車ではなく自転車というのもいい。バイト代が入ったからと、さりげなく“お揃い”の自転車をプレゼントする樹のセンスも素敵すぎます。予約の取れないレストランでの食事ももちろん嬉しいですが、2人の共同作業でいただく料理、これにはどんなお店も叶わないような…。これからの季節“自転車&野草狩り”のナチュラルデートが流行りそう!
シネマカフェでは、モデル・タレントとして活躍するIVANさんに『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』スペシャルインタビューを実施! 事前にシネマカフェで行った女性試写会でのアンケートをもとに、本作の楽しみ方と樹の魅力ついて語っていただきました。
樹のような男性についてどう思うかって? もう、最高! お仕事をしている女子にとって最高だと思うのよ。だって洗濯、掃除、料理…家事をぜんぶやってくれるんだから! しかもイケメンで、いま流行りの草食系ではなくて、ちゃんと男らしさのある男性。家事ができて男らしいって、150%の男じゃないですか。でも、突然いなくなっちゃうのがね…ああいう去り方はちょっとずるいなぁと思うけれど、理由を聞いたら許せちゃうわよね。樹がいなくなった後のさやかの心情はとても切なくて、失恋したことのある人はあの気持ち、ものすごくよく分かると思う。さやかが警察で泣いちゃうシーンとか一緒に泣いちゃったもの。まあ、それだけ樹のことを好きだったのよね、惚れてたのよね。
優しくて、純粋で、笑顔が素敵で…樹の良さはいろいろあるけれど、私が樹に惚れた一番の要素はやっぱり男らしさ。傍にいてくれる男らしさ、女の子を守る姿勢っていうのはすごく格好いい。岩田くんが演じているから格好良く見えるというのもあるけれど、普通の男の子でもそういう男らしさがあるとグンと株は上がると思うのよね。川で手を差し伸べるシーンとかも男らしい! ああいうことなのよー、男らしさって! 優しさって! さらにお弁当を作ってくれるって…カンペキ。樹のような男性が身近にいたら、そりゃ付き合いたいに決まってるじゃない! 岩田くんのルックスを抜いたとしてもあの中身は今の世の中の女性が求めている男性の理想像ね。働く女子にとっては最高の男よ!
この映画みたいに家の前に樹のような男の子が倒れていたら? もちろん、拾って帰るわよー。まあ、99%あんなシチュエーションはないだろうけれど、1%の素敵な出会いを信じたいじゃない。だから冒頭の樹とさやかの出会いは確かにファンタジックだけど、もしも現実的にそんなことがあったら“迷わず”拾って帰るわ。あのシーンを観た女子は誰もが「もしも自分だったらどうする?」って考えると思うんだけど、拾って帰るかどうかで女のタイプがわかっちゃうと思うのよね。アンケートのなかには拾うか拾わないかの問いで「怖いと思うから拾わない」という声もあって、そういう女の子はきっと慎重派ね。でも、私みたいに直感的に動くタイプは絶対に拾うわよね。こんなことあるわけないじゃーんと思いつつも、気づいたらさやかになっていたもの、私。
あとね、出会い方はファンタジックだけど、さやかって超フツーのOLじゃない? 部屋も服装も普通だし、料理苦手だから夕飯は買ってきたお弁当だし…すごく現実味のある女の子。そんなフツーの女の子が体験したファンタジーだから入りやすくもあるのよね。樹を拾う理由に「毎日を楽しく過ごせそう」とか「ひとりの寂しさを紛らわしてくれると思うから」っていう意見があるのも分かる。そして、さやか役の高畑さんの演技も素晴らしかった。平凡でグレー色だった女の子が、樹と出会ったことでぱあぁっとピンク色に輝いていくあの演技、あのキラキラ感、ほんと素晴らしかった!
映画を観た女子も胸キュンしたシーンで挙げているけれど、駅に迎えに来てくれるところ、入浴剤を渡すところ、パーティでのコメント、土手でのラストシーン…私もそれはキュンキュンしちゃったシーンね。なかでも私のイチオシ胸キュンシーンは駅の改札口での会話。さやかに下心のある会社の先輩と一緒にいるところを見て樹が「この人誰?」っていう、あの言い方~! 嫉妬もありつつ、さやかのことを本当に守りたいからこその言動がたまらなかった。そりゃあ、あんな態度に出られたら家に帰って「好き」って言っちゃうわよ。さやかの気持ち、分かるわぁ。
それから、いまどきの男の子って「何食べたい?」「何処に行きたい?」「何したい?」って質問系が多いけど、樹の場合は狩りですよ、狩り! しかもお弁当に「狩りまであと5日」とか手紙が入っているのもニクいわぁ。デートまでの数日間もワクワクさせてくれるって素敵すぎ。ただ、私はインドア派だから樹がお揃いの自転車を買ってきたとき「えっ…自転車?」って思ったの。ご飯とか一緒に食べに行くんじゃないの? って。でも、あの狩り(デート)を見たら、次にお付き合いする人に「野草、取りにいかない?」って言っちゃうかも。何ていうのかしら…“僕色に染まる”とはまた少し違って、一緒にいて守ってくれる姿とか、何かを教えてくれる姿とか、そういうのを通して少しずつ彼の所有物になっていく感じっていうのかしら、そういうの好きなのよー。もう、ずうっと胸キュンしっぱなし! 2時間、夢を見させてもらいました!(Text:Rie Shintani)
IVAN:モデル/タレント。日本人とスペイン人のハーフの父と、メキシコ人の母を持つ。パリコレ出演などトップモデルとしての経歴を持ち、現在はモデル活動の他、「有吉反省会」(NTV)など様々なTV番組をはじめ、CM、ミュージカル、DJなどマルチに渡って活躍中。書籍に「IVANTITY [アイバンティティ] ーこれが私の生きるRUNWAY(みち)ー」(ワニブックス)。
何のとりえもない普通の女の子・さやか(高畑充希)の目の前に、ある晩現れたのは行き倒れた青年・樹(岩田剛典)。思いもよらない出会いから突然始まった 、2人の「半年」という期限付きの同居生活。しかし彼は、自身の名前と、野草に詳しいということ以外は、謎に包まれていた。「彼氏じゃないんだよね…?」知らない世界を優しく教えてくれる樹と、毎日過ごすうちに、積もっていく「好き―」という気持ち。けれども、 彼にはある秘密があった――。
STAFF:
CAST:岩田剛典(EXILE/三代目J Soul Brothers)、高畑充希
原作:有川浩「植物図鑑」(幻冬社文庫)
監督:三木康一郎
脚本:渡辺千穂
音楽:羽毛田丈史
配給:松竹
6月4日(土)より全国にて公開
オフィシャルサイト:http://shokubutsu.jp/
© 2016「植物図鑑」製作委員会