だいぶ間違い、だけど観ずにはいられない! 『俺たちフィギュアスケーター』
男子フィギュアスケートの世界でしのぎを削っていた人気選手ふたりが、世界選手権の表彰式で大乱闘を起こし、シングル部門を永久追放。以来、それぞれどん底の人生を歩んでいたが、一念発起してふたりで力を合わせ、ペア部門での栄冠を勝ち取ろうとする…。
最新ニュース
コラム
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
気になるお正月映画って?vol.1 年末年始は何を観てすごす?
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

あんぐりさせられること必至のおバカなストーリーではあるが、だからこそ愛さずにはいられない。転落人生を歩む前の世界選手権では、女の子たちの黄色い声援を浴びる主人公ふたりが、「エキシビションなのか?」とツッコまずにはいられない陶酔演技(ちょっと素敵)を互いに披露。そのつかみからして、ただならぬ空気を漂わせている。さらに、禁断の男子ペアを組んでからの奮闘(傍から見れば暴走)ぶりも凄まじいことこの上なし。
勝利のため、人生を再生させるため、北朝鮮で開発したという殺人技に挑む。しかも、勝利の前に立ちはだかるライバルペアは、どこかネジの外れたナルシスト兄妹。少女マンガ世界のバレエ教室でも見られないような、ねちっこく単細胞な嫌がらせを仕掛けてくる。そもそも、主人公ふたりを演じるのがウィル・フェレルと『バス男』のジョン・ヘダーという時点でだいぶ間違い。実際のフィギュア界に、彼らに似ている選手がいないこともないが…。
フィギュア界を馬鹿にしているようでいて、実はとても愛している作り手側の心が伝わったのか、人気スケーターたちも多数出演。セリフのあちこちにも、実在する選手たちの名前が登場するのでお聞き逃しなく。
特集
関連記事
この記事の写真
/