シャーリーズ・セロン「見どころ? ウィル・スミス以外何があるの(笑)?」
そのヒーロー、人間性と酒癖に問題あり!? ウィル・スミスが市民から嫌われるヒーローを演じ、これまでにないヒーロー映画として話題の『ハンコック』がいよいよ8月30日(土)より公開される。本作で物語の展開を大きく左右するキーパーソン、メアリーを演じたシャーリーズ・セロンに話を聞いた。
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そのヒーロー、人間性と酒癖に問題あり!? ウィル・スミスが市民から嫌われるヒーローを演じ、これまでにないヒーロー映画として話題の『ハンコック』がいよいよ8月30日(土)より公開される。本作で物語の展開を大きく左右するキーパーソン、メアリーを演じたシャーリーズ・セロンに話を聞いた。
この映画への出演を決めた一番の決め手として、シャーリーズは「物語が持っている魅力」を挙げる。
「出演作を決める上で、自分がどんな役をやるのかという以上に物語がいかに魅力的かという点を大切にしてるわ。今回のストーリーは、私たちが知っている、いわゆる“ヒーローもの”というジャンルをひっくり返すくらいのオリジナリティにあふれているの。新しいスーパーヒーローを作り出そうとする監督やプロデューサーの勇気に共感したのよ。この映画のために自分が何かの役に立てるなら、という思いだったわ」。
彼女にこうまで言わしめたピーター・バーグ監督だが、監督の撮影スタイルには彼女も驚かされたようだ。
「これまでにないくらい特殊な現場だったわ。以前、彼が監督した『プライド 栄光への絆』を観て、彼は彼独自の“物語の語り方”を持っていると感じていたけど、今回も前作と同じやり方で進めていったみたいね。カメラはずっと回しっぱなしで全くカットをかけずに撮影していくの。それから、脚本にも注意書きが書かれてる部分なんて全くないのよ。“ここで何をしなくちゃいけない”というのがなくて、最初から書かれているセリフ以外の部分に関しては、ほとんどアドリブよ。こんな撮影は初めてだったけど、楽しかったわ」。
女性の視点から見てのこの映画の魅力を聞いてみると、すぐさま「ウィル・スミスに決まってるでしょ(笑)!」との答えが返ってきた。
「ほかに何か言うことある(笑)? あんなにタイトなスーツを着たウィルを見る機会はめったにないわよ。女性はアクション映画を嫌がるなんてもはや神話ね。エネルギーに満ちあふれたアクション映画を観たがっている女性はたくさんいると思うわ。それから、美しいラブストーリー。『ロミオとジュリエット』のようにちょっとハートブレイキングな部分が素敵だわ」。
物語が進むにつれて、メアリーの決して一筋縄ではいかぬ性格が少しずつ見えてくるが、自分自身と比較しながら彼女の魅力をこう語ってくれた。
「共通点ということで言うと、彼女はミートボールを作るのが得意だけれど、残念ながらその点については全く似てないわね(笑)。ハンコックが不死身の肉体を持っていて歳をとらないのに対して、彼女は“人生というのはいつか終わりが来なくちゃいけない”という哲学を持ってる。そこが私とメアリーの同じところね。“時間切れ”というものがあるからこそ、人生には価値がある。タイムリミットがあって初めて人の感情や、人と人の関係性に意味があるということを知ってるのね。ただ、この役を演じたいと思ったのは、彼女のこうした悟りきった部分ではなくて、むしろ思い悩む側面に惹かれたからよ。必ずしも正しい行動を選択することが出来ない状況に陥って葛藤する女性を演じるのが好きなの。この独創的な物語のおかげで、自分の存在について考えるきっかけまで与えられたわ」。
この映画への出演を決めた一番の決め手として、シャーリーズは「物語が持っている魅力」を挙げる。
「出演作を決める上で、自分がどんな役をやるのかという以上に物語がいかに魅力的かという点を大切にしてるわ。今回のストーリーは、私たちが知っている、いわゆる“ヒーローもの”というジャンルをひっくり返すくらいのオリジナリティにあふれているの。新しいスーパーヒーローを作り出そうとする監督やプロデューサーの勇気に共感したのよ。この映画のために自分が何かの役に立てるなら、という思いだったわ」。
彼女にこうまで言わしめたピーター・バーグ監督だが、監督の撮影スタイルには彼女も驚かされたようだ。
「これまでにないくらい特殊な現場だったわ。以前、彼が監督した『プライド 栄光への絆』を観て、彼は彼独自の“物語の語り方”を持っていると感じていたけど、今回も前作と同じやり方で進めていったみたいね。カメラはずっと回しっぱなしで全くカットをかけずに撮影していくの。それから、脚本にも注意書きが書かれてる部分なんて全くないのよ。“ここで何をしなくちゃいけない”というのがなくて、最初から書かれているセリフ以外の部分に関しては、ほとんどアドリブよ。こんな撮影は初めてだったけど、楽しかったわ」。
女性の視点から見てのこの映画の魅力を聞いてみると、すぐさま「ウィル・スミスに決まってるでしょ(笑)!」との答えが返ってきた。
「ほかに何か言うことある(笑)? あんなにタイトなスーツを着たウィルを見る機会はめったにないわよ。女性はアクション映画を嫌がるなんてもはや神話ね。エネルギーに満ちあふれたアクション映画を観たがっている女性はたくさんいると思うわ。それから、美しいラブストーリー。『ロミオとジュリエット』のようにちょっとハートブレイキングな部分が素敵だわ」。
物語が進むにつれて、メアリーの決して一筋縄ではいかぬ性格が少しずつ見えてくるが、自分自身と比較しながら彼女の魅力をこう語ってくれた。
「共通点ということで言うと、彼女はミートボールを作るのが得意だけれど、残念ながらその点については全く似てないわね(笑)。ハンコックが不死身の肉体を持っていて歳をとらないのに対して、彼女は“人生というのはいつか終わりが来なくちゃいけない”という哲学を持ってる。そこが私とメアリーの同じところね。“時間切れ”というものがあるからこそ、人生には価値がある。タイムリミットがあって初めて人の感情や、人と人の関係性に意味があるということを知ってるのね。ただ、この役を演じたいと思ったのは、彼女のこうした悟りきった部分ではなくて、むしろ思い悩む側面に惹かれたからよ。必ずしも正しい行動を選択することが出来ない状況に陥って葛藤する女性を演じるのが好きなの。この独創的な物語のおかげで、自分の存在について考えるきっかけまで与えられたわ」。
《photo:Yoshio Kumagai》
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