フランスきっての豪華俳優陣が魅せる、ありのままの愛おしき人間ドラマ『パリ』
『スパニッシュ・アパートメント』などの名匠セドリック・クラピッシュが、パリを舞台に描く珠玉の群像劇。心臓病を患った元ダンサーの青年・ピエールを中心に、彼を案じて同居を始めるシングルマザーの姉・エリーズ、ピエールの向かいに住む美人女子大生、彼女に恋をする初老の歴史学者ら、パリに暮らす人々の日常のドラマが織りなされていく。
最新ニュース
コラム
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
オスカー女優ジュリエット・ビノシュが、フランス映画祭団長として来日!
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

クラピッシュお得意の群像劇だが、難病に冒された主人公・ピエールが普通の人々の何気ない生活を自宅の窓から目にし、人生について考え始める展開。ピエールを演じるクラピッシュ作品の常連、ロマン・デュリスの穏やかで静かなたたずまいと、姉・エリーズに扮したジュリエット・ビノシュの慈愛に満ちた眼差しが作品の中心部に感動を植えつけている。その周りで繰り広げられる、喜びあり、悲しみあり、憎しみあり、愛情ありの人間ドラマにも心揺さぶられること!
偶然にも、前週紹介した『ブロークン・イングリッシュ』で、パリは夢の都として扱われていたが、ある意味、『パリ』はそれに対する返事の手紙のようでもある。もちろん、リアルな現実を無粋に突きつけるのではなく、ありのままをそっと示しているのだが。
特集
関連記事
この記事の写真
/