『ATOM』上戸彩インタビュー アトムに続いて声を演じてみたいキャラクターは…
某CMの決まり文句ではないが、“ハツラツ”という形容がピッタリの笑顔でインタビュールームに入ってきた上戸彩。24歳にして女優としてはもちろん、声優としても数々の話題作に参加し、着実にキャリアを積んできた彼女だが今回、命を吹き込んだのは、日本人なら誰もが知っているヒーロー、アトム。“漫画の神様”手塚治虫の傑作「鉄腕アトム」をフルCGアニメーションとしてアメリカで映画化した『ATOM』に彼女はどのように挑んだのか?
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原作もアニメも見たことなくても歌まで歌える存在
まずは今回のオファーが届いたときの様子について聞いてみた。実は、これまでにきちんと「鉄腕アトム」を見た経験はなかったという。
「マネージャーに『話が来てるけどどうする?』って言われて、すぐに『やるー!』って(笑)。世界中の人が知ってるヒーローの声ができるなんて夢のようだし、子供たちの人気者になれたら嬉しい! 断るなんてもったいなくて出来なかったです。漫画もアニメも見たことないのに知ってるってこと自体、その影響力の大きさを表してますよね、なぜか歌まで歌えちゃうという(笑)。ストーリーは全然知らないのに、でもアトムは好きだったし、お話いただいてやりたくて仕方なかったです」。
このCGアニメーション版のアトム、我々日本人が見慣れているアトムよりも若干、年齢が上のように見える。上戸さん自身、少年の声を演じるということに不安や難しさはなかったのだろうか? ちなみにアメリカ版でアトムの声を演じているのは、フレディ・ハイモアである。
「フレディ・ハイモアさんが演じたってことは収録のときは知らなかったんです。聞いてびっくりしてます、彼のピュアな目が大好きなので。私の声よりも大人っぽいですね。スタッフの方に伺ったんですが、日本のイメージのアトムだと、アメリカでは赤ちゃんのように受け取られてしまうそうで、少し上の年齢に設定しているそうです。監督は『上戸さんの声をそのまま活かしてくれればいいよ』とおっしゃってくださったんですが、私も(少年を)意識して少し低めの声で演じました。私は、自分の甲高い声が嫌なんですよ…。それが『ピアノの森』で少年の役をやらせてもらって、自分の声なのに自分じゃないような声が聞こえて感動したんです。その経験があったので、今回もやらせてもらいたいって思いました」。
一方、アフレコではこんな事態も。
「今回は、本番の前に練習があったんです。全部本気でやってたら3分の2くらいで声がつぶれました…。後半に大事なシーンが残ってたので、中断して翌日に回してもらいました。戦いのシーンが多くて、5時間くらい戦いっぱなしだったので(笑)。『エイヤー!』とか言うところは、普段から甥っ子と遊んでてよかったな、と思いました(笑)」。ちなみにその日は、のどを潤し、体をほぐすために岩盤浴に直行し、翌日には無事全てのシーンの収録を終えたとのこと。
アトムについて上戸さんは「人間が忘れたものを持っている」と語る。
「人と人を繋ぐ絆を持っていると思います。“自分”だけではなく、他人があっての存在であり、繋がりがなくちゃ価値がないということを教えてくれました。『こうだったらいいのに』という、うらやましくなるような存在です。でも彼はロボットであって人間じゃないってとこにこの物語の重みがあるんだと思います」。
仕事を引き受ける上で「目標を高く設定し、それに立ち向かえるかどうか」を考えるという上戸さん。では今後、声を演じてみたいキャラクターは?
「そうですねぇ…私は基本的に漫画ではなくアニメを見るので、すでに声優さんがいるキャラクターが多いんですよね…。あ、でも『あずみ』(※2003年と2005年に上戸さん主演で実写映画化)がアニメになったらやりたいですね。これだけはほかの人に取られたくないなって(笑)」。
日本では字幕版よりも吹き替え版が中心に公開されるという本作。プレッシャーは? という問いに「プレッシャーよりも喜びの方が大きい」と力強く語ってくれた。生まれ故郷の日本で、日本人の声によって命を吹き込まれたアトムに注目してほしい。
上戸彩 プロフィール
1985年9月14日生まれ
1997年「全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞後、2000年にテレビドラマ「涙をふいて」で女優デビュー。2001年「3年B組金八先生」に出演し高い評価を得る。ドラマ・映画・CMなど多岐にわたって活躍中。テレビ朝日系スペシャルドラマ「結婚」は年内放送予定。詳しくはhttp://www.oscarpro.co.jp
《photo:Yoshio Kumagai》
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