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木村佳乃、涙のブルーリボン 生田斗真は「ほかの人がやらないことやりたい」と決意

第53回ブルーリボン賞の授賞式が2月15日(火)、都内で開催され主演男優賞の妻夫木聡、主演女優賞の寺島しのぶをはじめ、受賞者が一堂に会した。助演女優賞に輝いた木村佳乃が壇上で感極まって声を詰まらせる一幕も!

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第53回ブルーリボン賞の授賞式が2月15日(火)、都内で開催され主演男優賞の妻夫木聡、主演女優賞の寺島しのぶをはじめ、受賞者が一堂に会した。助演女優賞に輝いた木村佳乃が壇上で感極まって声を詰まらせる一幕も!

例年、スポーツ新聞社7紙の映画担当記者で構成される「東京映画記者会」による日本国内で有数の歴史を持つ本映画賞。前年に主演男優賞&女優賞を受賞した2人が司会を務めることになっており、昨年『ディア ドクター』『おっぱいバレー』でそれぞれ主演賞に輝いた笑福亭鶴瓶と綾瀬はるかの異色コンビが担当、絶妙なボケと突っ込みを見せつけた。なかなかVTRが始まらずに鶴瓶さんが「受賞者はこの方です」と数回繰り返したり、綾瀬さんが受賞者の妻夫木さんに「それではステージへどうぞ」と言ったときにはとっくに妻夫木さんはが壇上にいて「グダグダじゃないですか(笑)!」と突っ込まれたりと、ハプニング続きで会場は笑いに包まれた。

作品賞から発表と授賞が行われるのが通例だが、主演男優賞の妻夫木さんと新人賞の生田斗真は現在、舞台公演中のため最初に登場。鶴瓶さんは『悪人』公開当時、映画を観てすぐに妻夫木さんに電話して感動を伝えたそうで、妻夫木さんは「鶴瓶さんからの電話は『飲みに行こう』だけなので、珍しかった」とふり返り、受賞については「嬉しいの一言です。初めて自分で『やりたい』とわがまま言って演じさせてもらい、印象深い作品です」と受賞を喜んだ。

『人間失格』『ハナミズキ』で新人賞に輝いた生田さんは、ジャニーズ事務所所属のタレントで初めてブルーリボン受賞の快挙。「賞は無縁だと思っていたので本当に感謝しています」と監督をはじめとするスタッフ、事務所関係者、ファンへの感謝を述べ「(ジャニーズの)ほかの人がやらなかったことを実践するという気持ちでいます!」とさらなる精進を誓った。

助演男優賞を贈られた石橋蓮司は「役者稼業を半世紀以上やってきて初めて」のブルーリボン受賞。『今度は愛妻家』でオカマ役、『アウトレイジ』でやくざ役を好演したが「この歳で、もう真っ当な人間には戻れないな…と(苦笑)。異端の道を進む覚悟です!」と力強く語った。

『告白』での過保護な母親役で新境地を開き、見事、助演女優賞を獲得した木村さんは涙をぬぐいつつ「映画に出たくてこの世界に入って…今日ほど嬉しい日はありません」と喜びを語った。鶴瓶さんから「かっこいいダンナさん(東山紀之)は何と?」と質問されると「喜んでくれました」と笑顔を見せた。

主演女優賞は、先日授賞式が行われた毎日映画コンクールと同じく『CATERPILLAR キャタピラー』の寺島さん。予算がないところから始まった作品であり、若松孝二監督からは当初から「寺島さんが映画祭で賞とって!」と脅迫(?)されていたそうだが、見事、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を獲得。だが、小規模作品とあって国内の映画賞の受賞は予想していなかったそうで「想像していなかったので嬉しい!」と笑顔で語っていた。

生田さんと同じく新人賞に輝いた桜庭ななみは着物姿で登場。鶴瓶さんからは「普段はボーっとしてるけど、演技させるとすごい! 歌はちょっと…」と紹介された桜庭さんは笑顔で『最後の忠臣蔵』の監督・杉田成道や共演の役所広司、『書道ガールズ!! −わたしたちの甲子園−』で共演した成海璃子らの名前を挙げて感謝を口にした。

監督賞は『川の底からこんにちは』の新鋭・石井裕也監督が受賞。監督は次回作撮影中で欠席となったが、本作主演の満島ひかりとの入籍に続いてブルーリボン受賞と絶好調! 次回作も期待したいところ。

そして、栄えある作品賞に輝いたのは松たか子主演で本屋大賞のベストセラーを映画化した『告白』。代表して来場した中島哲也監督は「現場でほとんど全員がインフルエンザにかかって、37人の子供たちのうち20人がいない日があったりして、普通の映画の倍くらい大変でした」と苦労を明かしつつも喜びに浸った。

ちなみに、今週金曜日は日本アカデミー賞の授賞式も開催。本日の受賞者のほとんどが候補に入っているが、結果はいかに?

第53回ブルーリボン賞受賞一覧

作品賞:『告白』
監督賞:石井裕也(『川の底からこんにちは』
主演男優賞:妻夫木聡(『悪人』
主演女優賞:寺島しのぶ(『CATERPILLAR キャタピラー』
助演男優賞:石橋蓮司(『今度は愛妻家』『アウトレイジ』
新人賞:生田斗真(『人間失格』『ハナミズキ』
新人賞:桜庭ななみ(『最後の忠臣蔵』『書道ガールズ!! −わたしたちの甲子園−』
外国作品賞:『第9地区』

《シネマカフェ編集部》

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