まさに宝石、初音映莉子…ハリウッド映画『終戦のエンペラー』に大抜擢
ハリウッドが終戦直後の日本を舞台に、“衝撃の真実”を描く『終戦のエンペラー』。
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1945年8月30日、終戦直後の日本にマッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が上陸した。マッカーサーは部下のボナー・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)に、ある極秘調査を命じる。この戦争の真の意味での責任者はいったい誰なのか。それは、日本文化を研究し、日本に対して格別な想いを抱くフェラーズにしか、なし得ない“特命”だった。調査期限は10日間。日本を救いたいと願うフェラーズの脳裏には、ある日本人女性の姿があった……。
この日本人女性アヤという役柄は、謎めいた架空の人物ながら、フェラーズが日本の文化の素晴らしさや美しさにのめり込んでいくきっかけを作った人物でもある。アヤ役は、フェラーズが夢中で探し求め、さらに彼の極めて重大な決断にも影響を与えるにふさわしい魅力を兼ね備えた女優でなければならない。しかも、世界中の人々に新鮮に映る日本の女優が求められていたのだが、最終的に、初音さんに白羽の矢が立った。
アヤ役に大抜擢された初音さんは、『ノルウェイの森』『ミツコ感覚』などの作品に出演するかたわら、今年1月にはディオールのパリ・オートクチュールコレクションに招待されるなど、ファッションの分野でも世界的に活躍する新進女優。『ラストサムライ』の渡辺謙、真田広之はもちろん、『SAYURI』のチャン・ツィー、『バベル』の菊池凛子といった、アジアのミューズまでも世界に送り出してきたプロデューサーの奈良橋陽子氏が、「まさに宝石よ」と語る逸材だ。
「彼女に会った時、思わず見とれたよ」と言うのは、本作のピーター・ウェーバー監督(『真珠の耳飾りの少女』)。「彼女は新鮮で自然に演じる才能がある。この作品に特別な魅力をもたらしてくれた」と語る。
とはいえ、初音さんにとって、この役を演じることは険しい道のりだった。まず、英語を学ぶところから始め、次に、この作品の中で常に存在し続ける“アヤの魂”を自分の中に吹き込んでいった。「私はアヤから、人を心から愛する素晴らしさ、そして愛する人と美しい時間を共にする幸せを学びました。アヤという人間をどう理解し演じるか、すべて私に任せてくれたスタッフの方々にとても感謝しています」と、話す初音さん。
今回衣装を担当した、『ロード・オブ・ザ・リング』のアカデミー賞受賞デザイナーのナイラ・ディクソンによるこの時代の女性の服装を、見事に着こなしているのはさすがだ。
戦後の日本が大きく変わっていたかもしれない激動の時代に、ある信念を持って生きた日本人女性アヤ。初音さん演じるアヤが壮大な物語にどう関わっていくのか、ぜひあなたも見届けて。
『終戦のエンペラー』は7月27日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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