【ドラマニア】“杏VS唐沢”の行方は…? 池井戸潤・原作対決に注目
2014年4月クールもあっという間に前半戦が終了。みなさん、現時点で何本のドラマを継続して見てしていらっしゃいますか? 技術の発展により、録画するだけでついつい満足してしまいがちな昨今。
最新ニュース
コラム
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
【インタビュー】杏 言いたいことを言う“黙ってない”ヒロイン…ドラマ「花咲舞が黙ってない」
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

それぞれの作品が最終回に向け、一斉に加速し始める6月始め。視聴率NO.1の“あの作品”、さらには同じ原作者の“あの作品”がその背中を追います。今日は、そんな混戦する人気ランキングについて徹底的に考察していきましょう。
■現在視聴率単独首位は、
――池井戸潤さん原作の「花咲舞が黙ってない」
「半沢直樹」の池井戸潤さんが原作を手がけるドラマが今クールだけで、2本ラインナップされていることは、かねてより大きな話題となってきましたよね! 果たして、前半戦を終了した今、その“視聴率対決”の行方はどうなっているのでしょうか?
5月31日(土)現在までの平均視聴率を見比べてみると、どうやら「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ)優勢のようです。第7話までの平均が15.7%なのに対し、「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS)は第6話までで14.0%という結果になりました。
「半沢」と同局・同制作チームが手がける「ルーズヴェルト・ゲーム」の方が、当初は「半沢再び!」と大々的に注目を集めて参りましたが、蓋を開けてみると初回は「花咲舞」の圧勝(17.2%VS14.1%)!
いったいなぜ、このような結果になったのかを考えてみると…、その差は逆にその“新鮮さ”にあるのではないかという答えに行き着きます。両者は同様に、銀行や企業周りの融資を題材としているにも関わらず、「花咲」はそれぞれの支店や企業にいる“人”を中心に描いている点が。また「ルーズヴェルト」では“企業”の構造というものを丁寧に描いている点が非常に印象に残りますよね。
「半沢」で描かれた後者と同じ道を描くよりも、同じ舞台で違った切り口を展開していく「花咲舞」の新鮮さにこそ、面白味を覚えた人が多いということなのかもしれません。
また、本作は杏さんと上川隆也さんの絶妙なコンビネーションも魅力のひとつ。一見、どこにでもいそうな上司と部下のように見えますが、牽制し合っているうちに、お互いがお互いをよりプラスな方向へと導ける相性のコンビというのが見ていて爽快な心地になります。大杉漣さん演じる舞の父のお店で晩酌する姿はまさに、世の上司&部下の憧れと言えるかも!? 同僚との接し方に困っている人にとって、水曜10時は癒やしとカウンセリングの良き時間になると言えるでしょう。
■「ルーズヴェルト・ゲーム」
――最大の見どころは、若手注目俳優陣にアリ!?
また、同様に「ルーズヴェルト・ゲーム」も素晴らしいキャスティングです。主演の唐沢寿明さんの迫力ある演技はもちろんのこと、第1章のメインライバルとなった香川照之さんを始め、檀れいさん、江口洋介さん、山崎努さんらなんとも豪華な面々が顔を揃えており、見ているだけで気の引き締まる思いがしますよね~。毎回役者さんたちの圧倒的な“目力”ばっかりをフューチャーして見ちゃいます(笑)。
そんな中、ぜひ注目していただきたいのが若手注目俳優のみなさんの存在です。現在公開中の映画『百瀬、こっちを向いて。』でも重要な役柄を担っている俳優の工藤阿須加さんは、プロ野球解説者・工藤公康さんのご子息ということで、その“投手力”のリアルさに大きな期待が寄せられているのもオモシロイところ。実際に西武ドームで行われた試合の始球式に登場するなど、リアリティが視聴者のゾクゾク感をそそる程良いポイントになっているのでは?
そのほかにも、朝の連続テレビドラマ小説「ごちそうさん」(NHK)で杏さん演じる主人公・め以子の幼なじみ、源太役を演じた和田正人さんが青島製作所野球部のライトを守っていたり、チアリーディングの筆頭に、映画『銀の匙 Silver Spoon』でのヒロイン役が記憶に新しい女優・広瀬アリスさんが華を添えていたり…と見どころが満載。
とにかく多くのキャストが登場しているので、隅々までしっかりとご覧頂くことをおすすめします。いよいよ突入した第2章では、いったいどんな“逆転”の嵐が待っているのか…楽しみですね!
そして最後に、同じ野球部と言えば、土曜9時枠のドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」(日本テレビ)と合わせて見るのもツウな見方と言えるかも!? 同じ野球部を舞台としているにも関わらず、とっても若くかつ皆とにかく“頭がイイ”という不思議なフィールドで展開するスポーツ・青春物語なので、野球好きにはたまらない見比べ感が味わえますよ。
2014年4月クールドラマ、後半戦はまだまだ始まったばかりです。ぜひ、引き続き色んな作品を試してみてくださいね!
特集
関連記事
この記事の写真
/