誕生60周年! 東宝スタジオに『ゴジラ』巨大壁画出現で宝田明、感慨
『ゴジラ』誕生から60周年を迎え、さらにハリウッド版『GODZILLA』がまもなく公開することと併せて、“ゴジラ誕生の地”と言える都内の東宝スタジオの壁面にゴジラの巨大壁画が登場! 6月5日(木)に落成式が行われた。
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落成式には1954年公開の第1作『ゴジラ』主演で、これまで計6作に出演している宝田明、そしてまもなく公開のハリウッド版『GODZILLA』のギャレス・エドワーズ監督が来場した。
こちらの絵画は元々、2011年の完成予定で構想があったものの、東日本大震災を受けて制作が中断。今回、改めて計画が始動し、イタリアで教会の壁画制作や修復に携わり、ディズニーシー建設時には壁画部門のディレクターを務めた画家の塙雅夫が担当し、高さ14メートル、幅17メートルの大きさで制作された。
すでに同スタジオ内には塙さんの手による、黒澤明監督の『七人の侍』の壁画があるが、『ゴジラ』と『七人の侍』は奇しくも同年の公開。宝田さんは「黒澤監督も本多猪四郎監督も喜んでおられると思う」と感慨深げ。
監督は壁画を目の当たりにし「ファンタスティック!」と興奮気味に語る。3年前に同スタジオを訪れた際に、『七人の侍』の壁画を目にしたそうで、今回、新たにゴジラが加わることを喜んでいた。
その後、行われた会見で宝田さんは改めて60年前を述懐。「映画3本目で『宝田、今度お前が主演だ』と言われて胸が張り裂けんばかりの思いでした。真っ赤な台本に黒い字で『ゴジラ』と書かれていて…」と懐かしそうに語る。
それから60年を経て、誕生した新たなハリウッド版『GODZILLA』を宝田さんは絶賛。すでにアメリカで2度、劇場で鑑賞したそうだが「観客が、ゴジラが現れるのをいまかいまかと待っているのをひしひしと感じるんです。そして、ゴジラが出てくるとウワァーって拍手が沸き起こってビックリしました。何でこんなに愛されているんだろう? と涙が出てきました」と感激を口にしていた。
なお、日本公開を前に『GODZILLA』はすでに北米で約1億8,000万ドルの興行収入を記録する大ヒットとなっており、現地メディアの報道では、続編製作がほぼ決定とも言われている。監督は「日本でヒットするまでは祝福はできないよ」と慎重な姿勢ながらも、もしも続編のオファーが来たらメガホンを握りたいか? という問いには「YES!」と即答。その際、『ゴジラ』シリーズから起用したい怪獣を尋ねると「キングギドラかラドンかな?」と楽しそうに思いを巡らせていた。
6月7日(土)より60周年記念デジタルリマスター版による第1作目の『ゴジラ』が公開。
ハリウッド版『GODZILLA』は7月25日(金)より日本でも公開。
《シネマカフェ編集部》
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