ブラッド・ピットが思いを託した新鋭監督とのメイキング写真公開『フューリー』
製作総指揮をも兼ねたブラッド・ピットが、第二次世界大戦末期のヨーロッパ戦線を舞台にした大迫力の戦争アクションに挑む『フューリー』…
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1945年4月、第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線。ドイツ侵攻を進める連合軍において、“激しい怒り”を意味する“フューリー”と名付けられた戦車に乗り込む、ウォーダディー(ブラッド・ピット)ら5人の米兵たち。繰り返される戦闘の果てで、300人ものドイツ軍に包囲された彼らは、無謀にも立ち向かう決意をするのだが…。
ブラッドが、ジェイク・ギレンホール主演の『エンド・オブ・ウォッチ』やアーノルド・シュワルツェネッガー最新作の『サボタージュ』など、臨場感とリアリティに満ちたアクションに定評のあるデヴィッド・エアー監督と初タッグを組む本作。現存する本物の米・シャーマン戦車と独・ティーガー戦車を使用した迫力の戦闘シーンが見どころのひとつとなっている。
メイキング写真には、軍服に身を包み、百戦錬磨のリーダーの風格すら感じられるブラッドの姿と、その背後にはテーブルで何やら話し合う兵士たちの姿と共に、泥や錆にまみれた重厚感たっぷりの本物の戦車が! どんなシーンかは不明だが、撮影直前も細部まで語り合う2人の熱い意気込みと共に、現場の緊張感もひしひしと伝わってくる1枚となっている。
第二次世界大戦中の本物の武器や戦車を使用し、徹底的にリアリティを追求した本作について、自身は元海軍という経歴を持つエアー監督は、「間違いなく、(本物の武器や戦車が使われているのは)この映画の一番のポイントだ」と言う。
「当時の本物の戦車を使用できたことは、本当に素晴らしかった。ヨーロッパ中から集めたんだ。コレクターたちは喜んで自分たちの戦車を貸してくれた。また粘り強い交渉の結果、世界に現存する7台のうち、イギリスのボーンビントン戦車博物館にある、唯一の稼働状態にあるティーガー戦車を、今回使用することができた。もちろんいままでフィルムに収められたことはない貴重なものだ。本物のシャーマン戦車と本物のティーガー戦車の戦闘シーンは、突風も爆破もすごかった。一生モノの経験ができたよ」。
また、プロダクション・デザイナーのアンドリュー・メンジースは、戦車の内部にまでも本物の部品を使用したそうで、「戦車の内部を垣間見ると、画鋲で留めた写真や、誰かの血が飛び散っている。それを見て、5人がその狭い空間で寄り添い、毎日を生き抜いていることを知り、圧倒されるんだ」と、そのこだわりを明かしている。
さらに、本作で主人公のウォーダディーを演じるブラッドについて、エアー監督は「脚本を読み出演を自ら熱望した。即決だったよ」とふり返る。ブラッドが脚本に惚れ込み、並々ならぬ情熱で挑んだ背景には、監督が当時の戦場をありのまま伝えるために貫いたリアリティの追求と熱い思いがあったようだ。
ブラッドも惚れ込んだ、“激しい怒り”=フューリーという名を戦車に付けた5人の兵士たちの熱いドラマと、映画史上初の試みとなる、本物の戦車を使用した壮絶な戦闘シーン。監督が得意とする臨場感たっぷりな迫力の映像に、期待が高まるばかりだ。
『フューリー』は11月、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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