【シネマカフェ的海外ドラマvol.322】ドラマ俳優の“映画な顔”vol.2/ニール・パトリック・ハリス
人気キャラクターを演じてお馴染みの海外ドラマスターが、新作映画で印象の全く異なる意外な役柄に挑戦! 俳優としての力量を見せつけながら、新たな魅力を放っている彼らの“素敵なギャップ”に注目。
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昨年の3月にアメリカで最終回を迎えた「ママと恋に落ちるまで」は、主人公の青年・テッドと仲間たちの青春を描いたコメディ。年頃の娘と息子の父親になっている2030年のテッドが、ニューヨークで恋に仕事に奔走していた青春時代をふり返りつつ、“ママと出会って恋に落ちるまで”を子どもたちに語り聞かせるスタイルで物語が進行していきます。
惚れっぽくて恋愛運もいまいち微妙なテッドが様々な女性との出会いと別れを繰り広げる中、“ママ”とはどのようにして出会ったのか? “ママ”はいったい誰なのか? といったミステリーも興味を煽る中、ニールが演じたのはテッドの友人のひとりであるバーニー・スティンソン。大勢の女性たちを相手に一夜限りの関係を繰り返す“真性プレイボーイ”バーニーは、なかなかの曲者キャラです。自信たっぷりで、人をからかってばかりで、けれどもなぜか憎めないバーニーは視聴者に愛され、ニールはこの役でエミー賞やゴールデン・グローブ賞の候補にも挙がりました。
また、ニールと言えば、今年はブロードウェイのミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でトニー賞を受賞。軽快なトークでエミー賞授賞式の司会を2度、トニー賞授賞式の司会を4度務めたエンターテイナーとしても知られていますが、「ママと恋に落ちるまで」のバーニーのイメージからも、ブロードウェイスターとしての活躍からも、愛すべき司会者の顔からも遠く離れたキャラクターを新作映画で大熱演。それが、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』です。
ギリアン・フリンのベストセラー小説を映画化した『ゴーン・ガール』の主人公は、誰もが羨むような結婚生活を送るニック(ベン・アフレック)&エイミー(ロザムンド・パイク)夫妻。結婚5周年の記念日に妻・エイミーが突然、失踪したことから物語が展開していきますが、その中でニールはエイミー失踪事件のキーパーソンとなる人物を演じています。
ネタバレとなるので多くを語るのは控えますが、1つ言えるのは、この作品のニールは怪しげで、謎めいていて、ちょっとキモかったりも!? 「まさかそんなことに!?」と目を疑うようなシーンにも挑んでいます。『スマーフ』シリーズや『荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~』などでも映画スターぶりを発揮しているニールですが、衝撃度で言えば『ゴーン・ガール』がNo,1。自身が司会を務める今年のアカデミー賞授賞式でも、演じたキャラクターを茶化してくれるのではないかと今から期待してしまいます!
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