【特別映像】愛したのはどっち…“双子もの”の切なく美しい物語『ローマに消えた男』
第86回アカデミー賞「外国語映画賞」受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』で、イタリア男の円熟のダンディズムを披露した名優トニ・セルヴィッロが主演する最新作
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イタリア統一選挙が迫る中、支持率低迷に悩むイタリア最大の野党率いるエンリコが、ある日、突然ローマから失踪した。焦る腹心の部下アンドレアの窮地を救ったのは、エンリコの双子の兄弟ジョヴァンニ。エンリコの“替え玉”として起用されたジョヴァンニは、驚くほどの機知とユーモアに富んだ言葉を駆使し、たちまちメディアや大衆を魅了していく。一方、失踪したエンリコは、パリに住む元恋人のダニエルの元に身を寄せていた…。
『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』『ゴモラ』といった近年のイタリアを代表する傑作に相次いで主演し、前作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』のアカデミー「外国語映画賞」も記憶に新しい名優トニ・セルヴィッロが主演する本作。
セルヴィッロが演じた奇想天外な1人2役を通して、人間の二面性や人生の光と影を体現してみせる懐の深さには、誰もが驚嘆。同国のアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で2冠に輝き、イタリアをはじめヨーロッパ各国で大ヒットした。
今回解禁された映像は、セルヴィッロが演じたエンリコと、その元恋人ダニエルのラブシーン。ダニエルを演じるのは、美形俳優ギャスパー・ウリエル版の『サンローラン』や『華麗なるアリバイ』のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。ローマから姿を消した大物政治家は、パリに住む元恋人のダニエルの元に身を寄せるのだが、かつて双子のエンリコとジョヴァンニのどちらを愛していたのかという質問に、彼女は「私はあなたの右目と彼の左目を愛したの」と意味深に話し、エンリコにキス。同じ女性を愛したものの、その女性はどちらの“自分”を愛したのか、“双子もの”ならではのミステリアスなラブシーンとなっている。
本作のラスト・シーンでも、この“イタリアの至宝”ともいわれる名優セルヴィッロの凄みが凝縮された、謎めいた余韻を残す演技が披露されているという本作。まずは、こちらから、その切なくも美しい物語を覗いてみては。
『ローマに消えた男』は11月14日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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