尊厳死が許される国を目指して…いのちと向き合う旅『君がくれたグッドライフ』5月公開決定
『あの日のように抱きしめて』『陽だまりハウスでマラソンを』など、心に迫る良作が数多いドイツ映画。今年は、ある夫婦のいのちと向き合う
映画
洋画ニュース
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
次のボンド候補!? 新作は黒沢清監督作!欧州の“最もセクシーな俳優”に注目
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

年に1度、決まって自転車での旅に出る6人の仲間たち。持ち回りで行き先を決めるのだが、今年はハンネス(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とキキ(ユリア・コーシッツ)夫婦は、ベルギーを選ぶ。友人たちは「チョコレート以外に何があるのか」とボヤくが、ハンネスの選択には、ある深い理由があった。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)と宣告された彼は、尊厳死の許される国ベルギーをめざして、今回を人生最期の旅にすると決めていたのだ。真実を知った仲間たちは大きなショックを受けるが、彼の願いを叶えることを決意。いつものように、旅行中に実行しなければならない“ムチャな課題”を出し、実行するたび笑顔で笑い合う旅は、このままずっと続くかのようにみえたが…。
トロント、ロカルノなどヨーロッパをはじめ世界各国の国際映画祭で上映されるや、尊厳死をテーマにした作品にもかかわらず、愛し合う夫婦と仲間たちの美しい旅に笑い声が響き、涙があふれ、「どう死ぬかではなく、どう生きるかを描いた映画だ」と絶賛を受けた本作。本国ドイツでも数々の賞に輝いた。
ALSを宣告される主人公ハンネスを演じるのは、『ヴィンセントは海へ行きたい』でドイツ映画賞「主演男優賞」を獲得、本作でもジュピター賞を受賞した国民的俳優、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ。また、妻役を演じたユリア・コーシッツも、ドイツ映画批評家協会賞にノミネートされるなど高い評価を受けている。2人とも、“もし自分なら”“自分の愛する人だったら”と自らに問いかけずにはいられない、胸に迫るリアルな心情を見事に演じている。監督は、世界各国の映画祭で高く評価されているクリスティアン・チューベルト。
公開決定と併せて解禁となったポスタービジュアルは、最期の旅で心からの笑顔を見せるハンネス&キキ夫婦を大きく捉えており、いのちと真摯に向き合った2人と、仲間たちが臨むかけがえのない旅のひとコマが胸に迫る、印象的なビジュアルとなっている。
『君がくれたグッドライフ』は5月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
特集
関連記事
この記事の写真
/