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【MOVIEブログ】2016ベルリン映画祭 Day4

14日、金曜日。バレンタイン、おめでとうございます。ホテルの朝食のテーブルにチョコが置かれていて、へえー、ヨーロッパもこういうことをするようになったのだなあ。

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14日、金曜日。バレンタイン、おめでとうございます。ホテルの朝食のテーブルにチョコが置かれていて、へえー、ヨーロッパもこういうことをするようになったのだなあ。

ということで、本日も6時半起床。睡眠4時間なんて、映画祭以外の時期には不可能なのだけど、何故かパキっと目が覚めてしまうのが出張の不思議なところ。しかし、外は雨模様のどんより。まあ、そんなに好天が続くわけもないさ、と強がってメイン会場へ。

9時から、コンペのプレス試写で、ポルトガルの『Letters from War』という作品。これは退屈だった! 予備知識ゼロで臨んだところ、どうにも背景が呑み込めない。戦場の光景に、手紙の朗読が延々と被さってくる。どうやら、アフリカの戦地に派遣された従軍医師が故郷の妻に送った手紙が、妻によって読み上げられているらしい。ということは実際にそういう手紙があって、それを映画化したのかな、と思いながら見終わり、改めて解説を読むと確かにそういうことだった。

手紙の内容は妻への愛に満ちたもので、でも字幕を追うばかりになってあまり心に響いてこないし、映像にもこれといって刺激はない。70年代初頭で、アフリカの植民地独立に絡んで、ポルトガルが介入した戦争がどの国のものなのか、浅学にして理解できなかった自分を責めるべきなのだけれど、それでも植民地政策と現在の難民の混乱状況を結びつけるアクチュアリティーが皆無であることに唖然としてしまう。どうしていまこれを映画化したのだろう。どこか重要なポイントを見落としてしまったのだろうか…。

続いて12時から、同じくコンペ部門でドイツ映画の『24 Weeks』という作品(写真)。生まれてくる子どもに障害があると分かったカップルの苦悩を描く内容で、非常にシリアスなテーマを扱った人間ドラマ。奇をてらわず、情に流れ過ぎず、真正面からカップルが直面する「選択」の難しさを描く姿勢に好感が持てる。いや、好感、という言葉は不適切か。とにかく、とても真面目な作品。

本日の作品鑑賞は2本だけで、14時から18時半まで、10数件ミーティング。定期的に会う相手もいれば、今回が初めての相手もいて、なかなか充実。やはり仕事は人に会ってなんぼ、せっせと会って、せっせと話すべし。ミーティングの最後には、イギリスの映画会社でセールスを担当している日本人のFさんに久しぶりに会い、ママになって1年経ったFさんの幸せそうな笑顔に癒された…。

そして今宵は、尊敬してやまない日本の配給会社のYさんのお誘いを受け、美味しい食事とワインを頂き、ホテルに戻ってまだ23時半! というわけで、今夜は早めにダウンすることにします!

《矢田部吉彦》

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