【特別映像】傑作の予感!『素敵なサプライズ』などダンスシーンが素敵な映画
オランダの大富豪が、ある奇想天外な“旅行”代理店と関わったことから巻き起こる騒動と人生の素晴らしさを描く、ちょっぴりブラックでチャーミングなコメディ『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』。本作から、素敵なダンスシーン
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顧客の“あの世行き”を手助けする代理店に自分の死を依頼した主人公ヤーコブと、その代理店で偶然出会ったアンネ。今回到着したのは、そんな大人の男女が惹かれ合いながらも、胸をしめつけられるような“最後のとき”について語り合い、2人でダンスをするシーンだ。
広大な敷地にあるお城に住み、アストン・マーチンなど高級車を何台も所有しているが、一切感情を持ったことがなかったヤーコブ。アンヌと出会い、失った感情をとりもどしたものの、やっぱり奥手でシャイな彼は、このシーンでも口数少なく、感情的な言葉もまったく口にしないが、社交ダンス未経験のアンヌを優しくエスコートする姿からは、彼女を心から想っていることが伝わってくる映像となっている。
使用されている曲は、タンゴの巨匠アストロ・ピアソラ作曲の「オブリビオン(忘却)」。普段おとなしめの男子も、自分の感情を素直に表現することができるダンス、しかもタンゴとあって、リードにまわり攻めの表情を見せるヤーコブの姿は、それまでとの“ギャップ”を感じさせるシーンとなっている。
また、本作のほかにも、ダンスシーンが素敵な映画は傑作と呼ばれる作品が数多い。
■『最強のふたり』
事故で首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップと破天荒な介護人ドリスの友情を描き、日本でもロングランヒットとなった。この作品のダンスシーンといえば、フィリップの誕生日、ドリスが「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」の「ブギー・ワンダーランド」をかけて楽しげにダンスを披露する場面だ。オマール・シー演じるドリスのノリノリなダンスもさることながら、フィリップ役のフランソワ・クリュゼの演技も素晴らしい。目線や表情だけで、自分も一緒になって踊り、楽しんでいる様子を見事に表現。育ちも文化も違う2人が心を通わせ合っていることが伝わる名シーンだ。
■『(500)日のサマー』
建築家を志すも現状に甘んじているトム(ジョセフ・ゴードン・=レヴィット)と、彼が恋したサマー(ズーイー・デシャネル)との500日の出来事を軽快に描くビターでスウィートなラブコメディ。サマーとついに一夜を共にしたトムが、翌朝、天にも昇る気持ちで「ホール&オーツ」の「You Make My Dreams」に乗って、街中の人たちとフラッシュモブさながらにダンスをするシーンが印象的だ。トムの浮かれっぷりは、大好きな女性とようやく結ばれた男のハピネスを体現し、世の男性たちの共感を得るとともに、女性たちから見てもキュートで、微笑ましい気持ちになると話題を呼んだ。
■『ハッピーフィート』
歌でハートを伝える皇帝ペンギンの中で、音痴だが、タップダンスの才能は飛びきりにあふれた主人公・マンブルの冒険を描くCGアニメーション。マンブルが未知の世界で新たな仲間たちと友情を築き、冒険を通して成長したことで、ようやくペンギンの世界で認められ、仲間たちと歌って踊るシーンは必見。こちらも「ブギー・ワンダーランド」が使われている。モーション・キャプチャー技術を駆使し、ペンギンたちのダンスは一流のダンサーや振付師の動きをそのまま再現。2万5000羽のペンギンたちが一体となってダンスをする姿は圧巻。ちなみに、エンディングを飾る「Song of the Heart」はプリンスが書き下ろしている。
いずれも、オリジナリティあふれるチャーミングな物語を、ダンスがいっそう盛り上げてくれるものばかりだ。
『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』は5月28日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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