山口もえ、子育てについて語る「私も母親になって強くなった」
「第88回アカデミー賞」主演女優賞受賞のほか、3部門(作品賞、監督賞、脚色賞)ノミネートした映画『ルーム』
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本作は、7年間閉ざされた小さな「部屋」で過ごした母と子が、その部屋から脱出し、初めて触れる“世界”で「新しい生活」に復帰していく様を描いた衝撃の感動作。日本では4月に公開され、心を射抜くセリフ、己を見失うほど感情をかき乱す登場人物たちの選択、溢れかえる希望に多くの観客が圧倒され、中でも実際に子を持つ母親は涙なしには見られないほどの感動を与えている。
この日行われたのは、9月16日(金)に映画のBlu-rayとDVDが発売/レンタルされるのを記念して行われた「親子限定試写会」。あいにくの空模様にも関わらず、会場は大入り満員。上映後の会場は涙を拭ったりする方であふれ、鼻をすする音が静かに響きわたっていた。そして、MCに呼び込まれ登場したのは、自身も2児の母である山口さん。まず「今日はご来場いただきありがとうございます。私はこの映画を主人と観たんですけど、観た後無言でした。私は、観終えた後、色々考えせられる映画が大好きなんです。今日、来てくれたお客さんも親子で色々話し合ってくれたら、嬉しいです」と挨拶。
映画に関しては「この作品を観たときは息をするのを忘れてしまったぐらい、息ができなかった。私の(歳が)下の子が映画のジェイコブ君と同じで5歳になるんですけど、『私の子だったら絶対ムリだな』と思いました」と“母”の感想を語り、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンについては「私も母親になって強くなったんです。色んな事に動じなくなった。図太くなってきたんです。子どもを守ろうとする母親の強さというものを知らないうちに得ていたんです。この作品のお母さんも、子どもが出来たからこそ、7年間頑張れたと思うんですよ。『子どものために生きる』『子どものために頑張る』。それだけの思いがあったからこそ、頑張れたんだと思います」とコメントした。
そして、母である山口さんの実際の子育てについて話がおよび、子どもとの衝突について聞かれると「正直、そういうことを乗り越えられているかどうかもわからないです。子育てって、正解がひとつじゃないと思うんですよ。『これは正しかったんだろうか、それとも間違っていたのだろうか』と思考錯誤しながら子育てしているところがあるんです」と独自の子育て論を展開。「子どもって、すごく正直で純粋だと親がしっかり向き合えば、伝わると思うんですよ。だから、私も子育ての時は、全力で、嘘のないように向き合っています。でも、母親といえど間違えることがあると思うんです。私は、そういう時はすぐ誤ります。『ごめん、ママも間違えていた』と。そういうことも子どもに教えるようにしてます。親と言えどもひとりの人間ですし、子どもと言えどもひとりの人間なので、お互い尊重し合いながら育てています」と語っていた。
『ルーム』Blu-ray&DVDは9月16日(金)より発売開始。
《シネマカフェ編集部》
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