【独女のたわごとvol.31】どん底のときこそ観たい!世界がワントーン明るくなる映画
すっかりご無沙汰しておりました、古山エリーです。先日、有楽町の駅前をフラフラしていたところ、何やらイケメンたちがバラを配っているじゃありませんか…
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今年こそ(何度目の今年ですか?)真剣に婚活をしようとそこそこ活動しているのですが、年齢のせいにはしたくないと思いつつも、四十路を過ぎると諦めがまあ早いこと! この前も、いついつデートしましょう! と日にちを決めたものの、当日になっても連絡が来ず「今日、でしたよね?」と確認のメールをしたところ、どうやら私が彼からのメールに返信をしていなかった(止めていた)ので、デートはナシだと思ったそうです。
要は、彼→私→彼→私…というように、彼のなかではメールは交互にやりとりするものであって、自分の送ったメールに返信がないから、その前に決めていたデートの約束もなかったことになっていた模様(もはや他人事…)。何ですか、そのルール? 面倒くさッ! 心の声にしたがって、ええ、始まりもしないその恋はソッコー打ち切りです。落ち込む以前、ぜんぜん以前、恋の入口にすら立てない私は恋愛末期です…。
というわけでここはひとつ、人生は素晴らしいんだ! 人生はキラキラ輝いているんだ! 生きる喜びを感じたい! と選んだ映画は『素晴らしきかな、人生』。映画を観終わった後、世界がワントーン明るく映るほどステキな映画でした(男を見る目はないけど、映画を見る目はあるんです。何自慢?)。
物語は、ある悲しい出来事によって人生を諦めどん底の日々を送っている主人公・ハワード(ウィル・スミス)が、同僚や友人たちのユニークな助けによって悲しみを受け止め、もう一度人生と向きあおうとする物語。何がステキかって、ハワードの前に現れて助言をする3人のキャラクターたちの描き方。舞台はニューヨークの街中、めちゃくちゃリアルな現実世界であるのに、もしかしたら…というファンタジーの描き方がステキすぎました。今回ももちろん“おひとり様”の鑑賞でしたが、こういう映画を好きな人とデートで観たいなぁと、先日のデート諦め事件を反省し、次に活かすべく絶賛婚活中です。
もうひとつ。この映画にはドミノが印象的に使われていて、そのドミノにすら「頑張れよ、四十路!」と元気をもらった気がしています。誤って倒してしまっても、途中からであっても、一から何度でもやり直せる──ドミノからそんなメッセージを勝手に受け取りました。何はともあれ、いい映画です。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)
《Elie Furuyama》
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