候補となった2部門を制覇した『ボヘミアン・ラプソディ』で、フレディ・マーキュリーを演じ、主演男優賞を受賞したラミ・マレックは「クイーンに感謝します。ブライアン・メイ、あなたに。ロジャー・テイラー、あなたに」と授賞式に出席したクイーンのメンバー2人に感謝のスピーチ。そしてフレディに「これはあなたのため、あなたの賞です、ゴージャス!」と呼びかけた。
最多6部門で候補になった『バイス』はクリスチャン・ベールがミュージカル/コメディ部門で主演男優賞を受賞、『グリーンブック』がミュージカル/コメディ部門作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞で最多3部門を受賞した。
外国語映画賞を受賞したNetflixの『ROMA/ローマ』はアルフォンソ・キュアロンが監督賞も受賞。
歌曲賞を受賞したレディー・ガガはステージ上で涙ぐみ、「音楽業界では女性が真剣に扱ってもらうのはとても難しい。でも、この3人は私をサポートしてくれました」と共作者のマーク・ロンソン、アンソニー・ロッソマンド、アンドリュー・ワイアットに感謝し、「ブラッドリー、大好きです」と締めくくった。
『バイス』で、ジョージ・W・ブッシュ政権下で「史上最強」とも「史上最悪」と言われ、影の実力者として知られたディック・チェイニーを演じ、主演男優賞に輝いたクリスチャン・ベールは「インスピレーションを与えてくれたサタンに感謝します」とスピーチ。関係者や家族に感謝を述べて、「誰か忘れていなかったっけ?」と客席の妻に助けを求める微笑ましい一幕も。
主演女優賞を受賞した大ベテランのグレン・クローズは、本当に驚いた様子で涙ぐみながら、プレゼンターのゲイリー・オールドマンからトロフィーを受け取った。「みんなここに上がるべきよ」と賞を競った候補者たち4人をたたえた。
司会を務めながら、テレビの部ドラマシリーズ主演女優賞を受賞したサンドラ・オー(『キリング・イヴ/Killing Eve』)は感極まった様子で関係者に感謝を述べたあと、客席にいた両親に「お母さん、お父さん、愛してる」と韓国語で語りかけた。
日本からノミネートされた『万引き家族』(外国語映画賞)、『未来のミライ』(アニメーション映画賞)は惜しくも受賞を逃した。
■映画の部
ドラマ部門
作品賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
主演女優賞
グレン・クローズ 『天才作家の妻 -40年目の真実-』
主演男優賞
ラミ・マレック 『ボヘミアン・ラプソディ』
ミュージカル/コメディ部門
作品賞
『グリーンブック』
主演女優賞
オリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』
主演男優賞
クリスチャン・ベール 『バイス』
助演女優賞
レジーナ・キング 『ビール・ストリートの恋人たち』
助演男優賞
マハーシャラ・アリ 『グリーンブック』
監督賞
アルフォンソ・キュアロン 『ROMA/ローマ』
脚本賞
ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・ヘインズ・クリー、ピーター・ファレリー 『グリーンブック』
音楽賞
ジャスティン・ハーウィッツ『ファースト・マン』
歌曲賞
「Shallow」 『アリー/ スター誕生』
外国語映画賞
『ROMA/ローマ』 メキシコ
アニメーション映画賞
『スパイダーマン:スパイダーバース』
■テレビの部
ドラマ部門
作品賞
「ジ・アメリカンズ」
主演女優賞
サンドラ・オー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
主演男優賞
リチャード・マッデン 「ボディガード -守るべきもの- 」
ミュージカル/コメディ部門
作品賞
「コミンスキー・メソッド」
主演女優賞
レイチェル・ブロズナハン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
主演男優賞
マイケル・ダグラス 「コミンスキー・メソッド」
リミテッドシリーズ/テレビ映画部門
作品賞
「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
主演女優賞
パトリシア・アークエット 「Escape at Dannemora」(原題)
主演男優賞
ダレン・クリス 「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
助演女優賞
パトリシア・クラークソン 「KIZU-傷-」
助演男優賞
ベン・ウィショー 「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」
セシル・B・デミル賞
ジェフ・ブリッジス
キャロル・バーネット賞
キャロル・バーネット