1960年に読売新聞で連載された後、これまで幾度もドラマ化、映画化されてきた松本氏の代表作を、氏の生誕110年にあたるこの2019年に再びドラマ化する本作。今回は舞台を2018年、現代に移して映像化。

2018年のハロウィーン当日の渋谷で撲殺死体が発見され、捜査一課の刑事・今西栄太郎(東山さん)が独自捜査に乗り出す。手がかりは被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉。それらを追跡していくと新たな謎が浮上する。
一方、天才作曲家の和賀英良(中島さん)は周到かつ完璧な殺害後、協奏曲「宿命」の作曲に没頭していた。しかし運命の歯車が狂い出したことで、秘められた過去の秘密、父・本浦千代吉との関係が暴かれそうになっていく…という物語。

今回のドラマ化では和賀が犯人であることを序盤で明かしたうえで、今西の捜査と彼から見た和賀の日常を並行して描く構成で、これまでの映像化作品とは全く違う視点で不朽の名作を新たに生まれ変わらせる。
キャストには今西役の東山さん、和賀役の中島さんのほか、和賀の父・本浦千代吉に「グッド・ドクター」などの柄本明。和賀と愛人関係になるバーテンダーの梨絵子役で『春待つ僕ら』などの土屋太鳳。

さらに『ビブリア古書堂の事件手帖』の野村周平、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の桜井日奈子、「イノセンス 冤罪弁護士」の杉本哲太、「渡る世間は鬼ばかり」シリーズなどの泉ピン子、『七つの会議』などの北大路欣也(特別出演)、『響 -HIBIKI-』などの高嶋政伸、「黄昏流星群」などの黒木瞳といったキャストが出演。

東山さん演じる刑事の今西と中島さん演じる殺人犯で天才作曲家・和賀の息詰まる心理戦を軸に、平成最後にして新たな解釈での映像化となるフジテレビ開局60周年スペシャルドラマ「砂の器」は、3月28日(木)19時57分~放送。