第72回カンヌ国際映画祭で、パルムドールのポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』と並び、アジア発の衝撃をもたらし、絶賛を博した本作。
前作『薄氷の殺人』に続いてイーナン監督とコンビを組んだ撮影監督トン・ジンソン、照明監督にウォン・カーウァイ監督作品『花様年華』『2046』のウォン・チーミン。美術には『ロングデイズ・ジャーニー この世の涯てへ』のリュウ・チアン。
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主人公チョウには、ジャッキー・チェンと共演した歴史大作『1911』や「琅ヤ榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」などで知られる人気俳優フー・ゴー。さらに、『薄氷の殺人』で主演を務めたグイ・ルンメイ、リャオ・ファンが再共演を果たし、中華圏を代表するキャスト、スタッフが集結した。
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中国の知られざるアンダーグランドの犯罪や社会の底辺で生きる人間たちの現実をあぶり出し、本国チャートで初登場2位を記録する異例の大ヒットに。夜間シーンが大半を占める本作は、光と影の強烈なコントラスト、極彩色のライトや蛍光ネオンサインが照らす妖しいムードが際立ち、観る者を夢幻的にして迷宮的な陶酔へと誘っていく。1940年~50年のハリウッドのフィルムノワールに精通し、シャープでモダンな独自の感性を持ち合わせたイーナン監督の革新的な演出スタイルが、今作でも発揮されている。
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孤独なアウトサイダーである主人公の男女、警察の捜索チーム、バイク窃盗団のギャングの行動が交錯していくストーリー展開は、フラッシュバックを導入した幻惑的な語り口、湖や雨などの“水”をフィーチャーしたロケーション、ダイナミックで切れ味鋭いアクション・シークエンスと相まり、とてつもなく濃密なサスペンスとエモーションを創出。
この度解禁されたポスタービジュアルも、対照的な色彩の中に佇む男と女、そして“孤独に溺れて、闇夜を彷徨う”というキャッチコピーから、不穏であるからこその夢幻的で魅惑的な雰囲気を醸し出している。
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『鵞鳥湖の夜』は5月29日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国にて公開。