本作は、次世代の脚本家を育てるため、NHKと放送作家協会の共催で開催しているコンクール「第44回創作テレビドラマ大賞」の大賞受賞作のTVドラマ化。
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近年、社会的な問題となっているひきこもり家族の8050問題。老いた両親が亡くなった後、子どもたちがその死体と暮らしていた、といういくつもの痛ましい事件をベースに、チャットで知り合ったひきこもりの男女に起きる、ある一日のドラマが描かれる。
夏帆さんが演じるのは、ひきこもり歴18年の里中いち子。外の世界との唯一のつながりは、同じひきこもりの青年・涼(宮沢氷魚)とのチャットでのやり取りだ。
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そんないち子を何とかしたい母・初美(原田美枝子)は、日々ドア越しに語りかける。しかしある朝突然、倒れてしまい、パニック状態のいち子は119番に必死で電話するが、肝心の助けを求めることができない。ようやく部屋から出たときには、母はすでに冷たくなっていた。
「遺体を浴室に運んで、鼻と口にティッシュを詰めてください」――。いち子からのSOSを受けた涼は、不思議なほどに冷静。実は、涼にも隠された秘密があって――というストーリー。
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夏帆さんは「ひとつひとつの台詞がとても丁寧で繊細で、素敵な脚本」と絶賛。「引きこもり、と聞くと、犯罪者予備軍だとか、怠惰な人たちだとか、いわゆるステレオタイプのイメージが浮かんでしまうと思います。でもそういう人たちはごく少数で、彼らは世間から圧迫された被害者なのだと、人一倍繊細ないち子を演じていて感じました」と語った。
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そして脚本家の佃良太は「このドラマは、決して『ひきこもり当事者の悲惨さを描く物語』ではありません。このドラマは、ひきこもり当事者の真摯な生き様を通して『生きる愛しみに手を伸ばす物語』です。是非、ご覧いただけると幸いです」とコメントしている。
特集ドラマ「星とレモンの部屋」は3月19日(金)22時~NHK総合にて放送予定。