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しずる・村上純に絶賛の声も!俳優業に進出する、お笑い芸人たちに注目

「これで、“お酒が大嫌い”になれましたね」。主人公・酒野聖(小出恵介)が、そう言いながら不敵な笑みを浮かべる各話のラストシーンが強烈なABEMAオリジナルドラマ「酒癖50(フィフティ)」。

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「酒癖50」第4話(C)AbemaTV,Inc.
「酒癖50」第4話(C)AbemaTV,Inc. 全 20 枚
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「これで、“お酒が大嫌い”になれましたね」。

主人公・酒野聖(小出恵介)が、そう言いながら不敵な笑みを浮かべる各話のラストシーンが強烈なABEMAオリジナルドラマ「酒癖50(フィフティ)」。

酒によってあぶり出される人間の弱さや愚かさ、現代社会の闇を描く本作では、各エピソードのメインキャラクターに浅香航大、前野朋哉、犬飼貴丈といった実力派俳優が“酒で身を滅ぼす”キャラクターで登場、さらに第4話にはお笑いコンビ「しずる」の村上純が出演し、働く女性の弱みにつけ込んだ下劣な人物を好演した。近年、俳優業に進出する“芸人俳優”の活躍が目覚ましい中、ニューカマーとして注目を集めそうだ。

「こういう人いそう…」しずる・村上、酒と権力で
女性を口説く最低キャラに!


「酒癖50」でアルコールハラスメントを繰り返す営業部の青田を演じるのは、映画『犬部』から「チェリまほ(30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい)」まで多彩な作品で魅せる浅香さん。弱気で人の良すぎる性格がアルコールで一変、酒乱と化すサラリーマン・下野は、『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』や小林勇貴監督の「スカム」をはじめ、数々の作品でバイプレイヤーとして活躍する前野さんが演じ、「無礼講」をいいことに酔った勢いで上司への愚痴を自作ラップにして口撃する口山を、ドラマ「サレタガワのブルー」や映画『ぐらんぶる』など、攻めた役柄にも果敢に挑む犬飼さんが演じている。

そして、彼らが働く企業のマーケティング部でメディアからも注目されるスタークリエイター・色川を演じているのが、村上さんだ。木村祐一が監督を務めた映画『ワラライフ!!』(10)で主演、西加奈子の小説の映画化『まく子』(19)などに出演し、NHK連続テレビ小説「まれ」に相方・池田一真とゲスト出演したこともあったが、今作では「こういう人いそう…」「演技がやけにリアル」など共感の声を多く集める演技を披露した。

村上さん演じる色川は、花形部署であるマーケティング部で部長よりも人事権を握っているとされ、異動を希望する女性社員たちに、“飲みやすくて、度数が高い、見た目もお洒落な”カクテルを言葉巧みに勧めては次々に口説いている。“恋愛工学”と称して後輩に語る“女性の落とし方”はどこまでも下劣で、「クリエイティブじゃない」を連発する彼の物言いは胡散臭くてウザいほど。

酒野の“Hate Alcoholプログラム”に呼ばれ、「人を酒で強引に支配することは犯罪」と言われても、色川にはまるで他人事。その後も全く懲りていなかった色川が女性陣から反撃をくらうシーンでは、「これは天罰」「スカッとした」「最高」といった声が相次ぎ、誰も予想しなかった結末に「この展開のドラマは見たことない」「これは想像してなかった」と衝撃を受けたという声が…。「ある意味忘れられないラスト」「悪い大人のための教養ドラマ」など話題を呼ぶことになった第4話で、村上さんのヒール役としての存在感は完璧だった。

東京03・角田晃広、松田龍平&岡田将生と
松たか子の“元夫役”がハマり役に


ほかにも記憶に新しいところでは、4月期のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」に出演したお笑いトリオ「東京03」の角田晃広がいる。主演・松たか子、オリジナル脚本・坂元裕二、プロデューサー・佐野亜裕美、最初の夫役で松田龍平という「カルテット」チームの再結集に、2番目の夫・佐藤鹿太郎役で起用された角田さん。

このキャスティングに誰もが最初は驚いたものの、腕のいいファッションカメラマンながら、とわ子に未練たっぷりで器が小さく、元夫トリオの中でボケ役に徹し、特に岡田将生演じる3番目の夫・慎森と丁々発止のやりとりで笑いを提供してくれた鹿太郎。いまとなっては、この役は角田さんしか考えられない。

これまでも『オー・マイ・ゼット!』(16)で映画初主演、ドラマ「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」、「これは経費で落ちません!」、映画『ステップ』ほか、日曜劇場「半沢直樹」では東京中央銀行の証券営業課・三木を演じて注目されている。

アンジャッシュ・児嶋一哉、「半沢直樹」
「おっさんずラブ」など芸人俳優の筆頭株


「半沢直樹」といえば、「アンジャッシュ」の児嶋一哉も、半沢と敵対する白井国土交通大臣(江口のりこ)を最後までサポートする秘書・笠松役を演じていた。「児嶋だよっ!」でお馴染みの彼だが、同作では終始眉をひそめ、真意の読み取れない厳しい表情が印象的。

児嶋さんは黒沢清監督『トウキョウソナタ』(08)での初演技が絶賛され、第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品の『散歩する侵略者』で再タッグを組み、園子温監督『恋の罪』では主演・水野美紀の愛人役で激しいラブシーンもあった。いまや、ドラマ&劇場版「おっさんずラブ」、「仮面ライダーゼロワン」など、あらゆるジャンルで重宝されている名バイプレイヤーだ。

ドランクドラゴン・塚地武雅、
大河や朝ドラなど出演作多数


塚地武雅

「ドランクドラゴン」の塚地武雅もまた、佐々木蔵之介と兄弟役を演じた故・森田芳光監督の映画『間宮兄弟』(06)で日本アカデミー賞やブルーリボン賞など新人賞を総ナメにし、俳優として一目置かれるようになった。映画『キサラギ』から、佐々木さん主演の「ハンチョウ~神南署安積班~」、放浪の画家・山下清を演じた「裸の大将」シリーズ、大河ドラマ「平清盛」「西郷どん」、先の連続テレビ小説「おちょやん」まで、実に数多くの作品で朴訥とした雰囲気を生かしながら芸達者ぶりを発揮。K-POP通としても知られている。

飯尾和樹(ずん)、岡部大(ハナコ)らも台頭


「ずん」飯尾和樹

また、「着飾る恋には理由があって」での陽気だが心配性な「el Arco Iris」(エル・アルコ・イリス)広報課課長・松下を演じていた「ずん」飯尾和樹も、人気ドラマには欠かせない存在になりつつある。「獣になれない私たち」や「私の家政夫ナギサさん」でもポイントとなる役柄を演じ、ヒットドラマ「アンナチュラル」で演じた不自然死究明研究所(UDIラボ)で(中堂にこき使われながら)働く臨床検査技師・坂本は当たり役で、同じ野木亜紀子脚本の「MIU404」に再登場した際は大きな話題となった。

さらに新たな注目株としては、お笑いトリオ「ハナコ」の岡部大がいる。連続テレビ小説「エール」で窪田正孝演じる主人公の作曲家に弟子入り志願する生真面目な五郎役を演じ、その実直さに惹かれた梅(森七菜)と結ばれ、ドラマ初出演ながらお茶の間に好印象を残した。ほぼ同じ時期に「私の家政夫ナギサさん」、およびスピンオフの「私の部下のハルトくん」にも多部未華子の同僚役で出演している。

彼らはいずれも、日常生活の些細な出来事やちょっとした齟齬をシュールに面白おかしく練り込んだコントで様々なキャラクターになりきっているだけに、どんな役にも入り込むことができるのは至極当然のことなのかもしれない。

ABEMAオリジナルシリーズ「酒癖50」は毎週(木)22時~ABEMA SPECIALにて放送中。

《シネマカフェ編集部》

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