
「他がやってないもの、ドス黒く輝くものを作りたい」
――なぜ今回「お酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さ」をテーマに作品を作ろうと思われたのでしょうか?
最初のABEAMとの会議で、「酒癖が悪い人ってどの会社にもいるよね」って話から「そんな人たちが観た時にとんでもなく後悔したり、ハッとしたりするような教習ビデオみたいなものが作れないかな」という話から始まりました。
――なかなかエッジの効いたテーマで、“さすがABEMA”という内容に仕上がっていますもんね。
ABEMAの方からの“他がやってないものを作りたい、ABEMAの中でドス黒く輝くものを作りたい”という気概を感じて、僕も振り切って作ろうと決めました。

――今回、初めて小林勇貴監督と組まれてみていかがでしたか?
『全員死刑』とか観ているとクレイジーだったり、寡黙で面倒くさい人なのかなと思ったんですけど(笑)、会ってみるとめちゃくちゃ社交的な人で。僕が1話ごとにプロットを出すと、物語の「背骨」になる部分を掲げてくれるので、対話しながら作っていくのが楽しかったです。