今年で14回目を迎えた「東京ドラマアウォード2021」授賞式が10月27日(水)、都内にて開催され、1月期に放送され話題を呼んだ「俺の家の話」が作品賞<連続ドラマ部門>グランプリを獲得。さらには助演男優賞・助演女優賞も受賞した。
「世界に見せたい日本のドラマ」というコンセプトのもと2008年より始まった「東京ドラマアウォード」は、芸術性や良質な番組の質の高さといった基準とは異なる、市場性や商業性に焦点を充てたアウォード。対象となる作品は、2020年7月から2021年6月までの1年で放送されたTVドラマで、一次審査と二次審査ののち、残った作品の中から、新聞社、TV誌、放送局、通信社などの審査員の投票により作品および個人賞が決定する。
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「俺の家の話」は、主演・長瀬智也×脚本・宮藤官九郎のタッグで描く濃すぎる家族が織りなす一風変わったホームドラマ。誰もが経験する可能性のある介護と相続というものを下敷きにしながら、家族の面倒くささと愛おしさがこみ上げる1作で見事グランプリに輝いた。宮藤さんは、「もともとこの役は長瀬くんしかできない役だったので、すごく話を膨らませられました。長瀬くんも西田(敏行)さんも、キャストの皆さんそれぞれよかったですね」と振り返った。
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本作にて、助演男優賞を西田さんが、助演女優賞を江口のりこが受賞。能楽師で人間国宝、そしてチャーミングという観山寿三郎を演じた西田さんは、「役としてのミッションがたくさんあって、頭が混乱しそうでした(笑)。けど、素晴らしい脚本と演出、何といっても素晴らしい共演者に恵まれて、今日この賞をいただきました」と笑顔でコメント。
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女性刑事とサイコパスな殺人鬼の魂が入れ替わるドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」にて主演女優賞を受賞したのは、綾瀬はるか。うれしそうにトロフィーを受け取った後、綾瀬さんは演じた役について、「男性であることもですし、サイコパスな殺人鬼と入れ替わるので追われる側にもなる難しい役どころでした」と感慨。さらに、「監督やスタッフさん、高橋(一生)さんといろいろ話して、リハーサルさせてもらって一緒に作っていきました」と充実した現場だったと語っていた。
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