“連ドラ主演”を続けられたのは「人と人との繋がりに恵まれた」
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――「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)の今日子さん役、映画『劇場版 ルパンの娘』の女泥棒役と、パンチの効いた役柄が続いているように思いますが、ご自身ではどんな風に捉えていらっしゃいますか?
昔はやりたくてもできなかった役で、30代もなんだかんだ正統派の役柄が多かったので、40代に入って今までとは違う役柄が演じられて面白いです。“狂気的”と一言で言ってもいろんなタイプのお芝居があることがわかってきたので、奥深いなぁと思いますし、作り甲斐があって楽しいです。
――観月さんは30年連続“連ドラ主演”を飾られているという記録をお持ちで、ずっと更新し続けていらっしゃいます。長く女優を、しかも主演女優を続けられている秘訣は何だと思いますか?
女優20周年まではそれが自分の生活のルーティーンで、毎年連ドラを演るのが当たり前だと思っていたんです。20周年を過ぎた頃から、周りの方々に「毎年連ドラを演っているのってすごくない?」と言われるようになって初めて「そうなんだ!」と思ったというか。
年齢とともに役柄が変わっていくのも飽きずに続けられる秘訣だと思いますし、都度スタッフも変わり現場も変わるので、人と人との繋がりに恵まれ、ただただ良い人や作品との出会いがあって続けられたと思っています。
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――ちなみに、役柄が抜けないというようなことはないのでしょうか? どうやって作品ごとの切り替えやリセットをされているのでしょうか?
撮影中はすっごい集中して役柄に入り込んで演技しているんですけれど、終わった後にスコンと抜けるんですよね。幼い頃から作品を次々にやらせて頂くサイクルに慣れているからかもしれないです。クランクアップして3日後には次の作品の現場に入っているというような感じでした。だからなのかもしれないですが、あまり過去を振り返らないんでしょうね。スケジュール的にも“失敗した、上手くいかなかった”と立ち止まっている時間がなかったというのもあるかもしれませんが、目の前にあることだけを追っかけていたのでここまでやってこれたのかもしれません。
――最後に、本作をどんな方に観ていただきたいか、作品の見どころと一緒に教えて下さい。
幅広い方に楽しんで頂けると思います。怖いもの見たさや興味本位でも良いので、年齢層問わず沢山の方に見ていただきたいです。続きが気になって4話ともに引き込まれるんじゃないかなと思います。
私が常軌を逸した役を演じているというイメージを持っていない人もまだまだ多いと思うので、新しい一面を見て頂けると嬉しいです。
「奪い愛、高校教師」は年の瀬の12月27日(月)~ABEMA・テレビ朝日にて4夜連続放送。また、12月20日(月)より先行配信中の第1話と、放送終了後の全話見逃しはABEMAにて独占配信される。