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【インタビュー】ピーター・ディンクレイジ、『シラノ』が今の時代に伝えるメッセージ「隠れず、恐れず、想いを伝える」

不朽の戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を原作にしたミュージカル映画『シラノ』で、主人公の剣豪シラノを演じたピーター・ディンクレイジにインタビュー。

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『シラノ』(C) 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
『シラノ』(C) 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved. 全 19 枚
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自身の大事な分岐点は「子供を持ったこと」


シラノの物語の中には、多くの「あのとき、ああすれば」が存在する。ロクサーヌに想いを伝えておけば、クリスチャンに素直な気持ちを明かしておけば…。「“あのとき、ああすれば”は思い当たらないけれど、“あの瞬間がいまの自分を形作っている”と思えることはある」と、ピーター自身にも大事な分岐点が人生に存在したことを明かす。

「子供を持ったことは、僕の人生における最大のターニングポイントだった。誰にとってもそうであるようにね。子供の誕生によって、僕は無条件の愛を知った。愛の定義とは何かも。自分のことを考える前に、自分以外の人のことを考えるようになったんだ。シラノのように選択を誤らなくてよかったよ。大事な大事な分岐点だ」。

良き父にして、良き夫にして、良き俳優。冒頭にタイトルを挙げた大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」から『X-MEN:フューチャー&パスト』(14)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)といった大作映画まで、活躍ぶりが留まることはない。撮影済みのものから撮影を控えたものまで、公開待機作も常に数本を超える。

「“Ever tried. Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better.” 敬愛する劇作家のサミュエル・ベケットがこう言っている。“何度挑戦し、何度失敗しても問題ない。また挑戦し、また失敗すればいい。前より上手に失敗すればいいだけだ”とね。結局、失敗なんてものはない。ミスをして失敗したら、さらに努力してもう一度やればいいだけの話なんだ。そうすれば、いつかは成功する。この言葉を信じ、自分を信じ、僕はここまでやってきた。演技というものは抽象的で、奇妙で、とらえどころのないもの。正解はないし、間違いもない。本能を信頼し、それがベストだと願うだけ。最高の人たちと仕事をしながらね」。

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《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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