【インタビュー】赤楚衛二&町田啓太、役を通しての変化と現在のキャリア「ひとつに決めなくてもいい」

赤楚衛二、町田啓太が丁寧に紡いだ『チェリまほ』役柄についてのエピソードや思いに加え、今の彼らのキャリアに対する向き合い方、それぞれが最近プライベートで楽しんだ作品まで、幅広く語ってもらった。

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町田啓太&赤楚衛二『チェリまほ THE MOVIE』/photo:You Ishii
町田啓太&赤楚衛二『チェリまほ THE MOVIE』/photo:You Ishii 全 15 枚
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熱気が作品を包み、押し上げた。2020年10月クールに放送スタートした大人気マンガが原作のドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」は、30歳を迎えても童貞でいた主人公・安達清が、触れた人の心が読める魔法を使えるようになったところから始まる物語だった。その能力をフルに使い、人をやり込めることや騙すこと、ずる賢く計らうこともなく、安達は誠実に人の心と向き合う。結果、同期の黒沢優一の心に触れたことで、やがて恋に落ちていくのだ。

ふたりのやり取りから感じる何ともいえないみずみずしさ、心が洗われるような真っすぐさが、深夜にドラマを見る層のハートを浄化したといわんばかりに、がっちりつかんだ。回を追うごとに熱気が旋風のように巻き起こり――冒頭に記したように、作品を包んでいった。そして、劇場版『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』として、華々しくカムバックする。

安達を演じた赤楚衛二、黒沢役の町田啓太も作品の注目度とともに、どんどんスターダムへと導かれていった。…とはいえ、ふたりは、そんな状況はさておきといった具合で、とにかく映画完成の喜びや、かけがえのない経験について、うれしそうに言葉にする。ドラマ版から続投するキャスト、多くのスタッフとともに大切に結実した作品という実りを祝福するかのように。

本作を心待ちにしているすべての方へ。赤楚さん、町田さんが丁寧に紡いだ役柄についてのエピソードや思いに加え、今の彼らのキャリアに対する向き合い方、それぞれが最近プライベートで楽しんだ作品まで、幅広く語ってもらった。

世界中で注目された深夜ドラマ「チェリまほ」をふり返る


――ドラマ放送時には世界中から注目を集めた『チェリまほ』です。反響について、おふたりはどう感じていましたか?

赤楚:うれしいのはもちろんなんですけど、当時、「木曜の深夜に頑張っている人たちに向けて」というつもりでやっていたんです。今は手元から羽ばたいていっちゃったというか、制御不能なところまでいってしまったような感覚はあります。「本当に僕らがやってきたもの!?」みたいな、何だか不思議で夢見心地です。

町田:そうなんだよね。実際『チェリまほ』好きな方たちとまだお会いできていないというのも大きいので。

赤楚:そうですよね。

町田:もちろんたくさん声は届いていますし、うれしい気持ちはあるんですけど、僕も赤楚くんと一緒でまだふわっとしているところはあるんです。いつかは生のお声やお顔を聞いたり、見たりできれば…ご挨拶できたらいいなと、すごく思っています。

――本当に、そうですね。改めて演じている中で、安達は黒沢の何に惹かれ、黒沢は安達の何に惹かれていると感じましたか?

町田:ドラマ当初からそうだったと思うんですけど、純粋にパッと見た印象や外見、目に見えているところではなくて、内面の心の部分をしっかりと見てくれているところに惹かれたんだと思います。自分もそれを望んでいたわけだし。だからこそ、本当の深いところでのつながりができたんじゃないかな、と思うんです。

赤楚:僕もドラマ版から変わらずですが、ずっと想ってくれているところかなと思います。本人(黒沢)は完璧そうに見えますけど、実はすごく葛藤していたり戸惑っていたり傷ついていて。…という部分を見ていて、そうした人間味みたいなところで親近感が湧くところもあって。その中で想ってくれているうれしさだったり、楽しませようとしてくれているアプローチ、マインドが本当に魅力的だなと思っています。何より、一緒にいて楽しいのがすべてだと思うんですよね。


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《text:赤山恭子/photo:You Ishii》

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