1924年・第1次世界大戦後のイギリスを舞台に、天涯孤独なメイドと英国名家の跡継ぎとの秘密の恋を描く『帰らない日曜日』。主人公のメイド、ジェーンを演じた新星オデッサ・ヤングが役作りと特殊メイクについて語るインタビュー映像が解禁。アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞にノミネートされてきたヘアメイク・アーティストナディア・ステイシーによるメイク風景を収めたメイキングカットも到着した。
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天涯孤独のメイドであるジェーンが小説家として成功するまでの生涯を10代・20代・40代の3世代に渡り演じ分け、堂々たる演技を魅せたオデッサ・ヤング。撮影時、22歳だった彼女は40代の女性を演じるためにプレッシャーを抱えていたと明かす。
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「15、6歳から40代の女性を演じるのは初めてでしたし、撮影が始まる2週間前までは役が務まるのかどうか不安でした。感情の振れ幅が激しい本作のような作品で、本当に才能のある人たちに囲まれて演技が出来たことは幸運でした」と語るように、役作りの大きな手助けになったのが、ナディア・ステイシーよる特殊メイクだ。
ステイシーといえば、映画『クルエラ』(2021)で第94回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど、近年目覚しい活躍を見せている。40代のジェーンには、やりすぎず、自然体でありながら、時代の経過を感じさせる技巧を凝らしたメイクを施した。
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ステイシーは「歳をとった登場人物を描くときに、ものすごく老けさせて見せる映画もありますが、人によっては老いてもあまり変わらない人もいます。ヘアメイクは、そのキャラクターにとって何が正しいかを見極めることが大切なのです」と極意を語る。
本映像でも、オデッサはステイシーのさりげないメイク術を絶賛しており、自分の母親とそっくりな仕上がりに驚いたという。「特殊メイクはある意味、私を解放してくれました。多くの俳優にとって、自分の顔を忘れられることは大きな転換になります。本作の“仮面”の存在は大きな力になりました」と、ジェーンのような難しい役どころにアプローチするには、特殊メイクは必要不可欠だったと明かしている。
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ヘアメイクのみならず、煌びやかな衣装、イギリスの豊かな風景に溶け込む美しいセットなど、アカデミー賞常連スタッフが集結したことも本作ならではの注目ポイントとなっている。
『帰らない日曜日』は5月27日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。