ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作で、アカデミー賞主要3部門にノミネートされた『リコリス・ピザ』。本作の舞台は、どこか懐かしさと新しさを感じさせる音楽やファッションが魅力の1970年代。これから公開される新作から、いま大流行中の1970年代を舞台にした作品の魅力に迫った。
イーサン・ホーク主演のスリラー『ブラック・フォン』
7月1日(金)公開
>>あらすじ&キャストはこちらから

子どもの誘拐事件が多発するある街で、主人公フィニーは恐ろしい仮面を被ったマジシャンを名乗る男に誘拐され、地下室に閉じ込められてしまう。そんな地下室にあった断線しているはずの黒電話から、突如電話のベルが鳴り響く。それはいままで誘拐された子どもたちからの悲痛なメッセージだった…。
1970年代の雰囲気を出すため、撮影監督は当時の映画のライティングを参考にし、アナモフィック・レンズを撮影に使用。それにより当時の柔らかい質感を再現することに成功している。
A24が放つエクストリームライド・ホラー『X エックス』
7月8日(金)より公開
>>あらすじ&キャストはこちらから

映画撮影のために、とある農場にやってきた男女6人の若者たち。彼らに宿泊場所として納屋を提供した老夫婦らにはある秘密があった…。

舞台となったのは、1979年のテキサス。画面の色調やざらつきで時代を再現するだけでなく、当時流行したオーバーオールや強めの青いシャドウなどのファッションやメイクにも注目。1974年公開のホラー映画『悪魔のいけにえ』などへのオマージュも満載。
“ロック”を確立した青年の伝記映画『エルヴィス』
7月1日(金)より公開
>>あらすじ&キャストはこちらから

「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定もされているエルヴィス・プレスリーの半生を描いた伝記映画。当時誰も聞いたことのなかった“ロック”という音楽のジャンルを確立し、センセーショナルなダンスとともに若者から熱狂的な支持を集める一方、保守派からは反感を買った彼の波乱なミュージシャン人生が描かれる。
主演オースティン・バトラーが吹き替えなしで歌唱パフォーマンスを披露、エルヴィスの音楽で1950年代から70年代までの時代を感じることができる。
70年代のロサンゼルスが舞台『リコリス・ピザ』
7月1日(金)より公開
>>あらすじ&キャストはこちらから

実在の人物や出来事を背景にアラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)が偶然に出会ったことから、歩み寄り、すれ違っていく恋模様を描き出す本作。
こだわり抜いたセット、小道具、ファッション、ヘアスタイルなど70年代を完璧に再現。ポール・トーマス・アンダーソン自らが選曲した60~70年代の楽曲たちとともに、恋の痛みと喜びに溢れるみずみずしい主人公たちの姿が浮かび上がる。

『リコリス・ピザ』は7月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。