近年深刻化する犯罪のひとつである振り込め詐欺を韓国で初めて描き、オープニング成績1位の大ヒットを記録したピョン・ヨハン主演のリアル犯罪アクション映画が、邦題『声/姿なき犯罪者』として、10月7日(金)より全国公開されることが決定した。
本作は、振り込め詐欺の罠にかかり、大金を失ったソジュン(ピョン・ヨハン)が、奪われた金を取り返すため詐欺組織に潜入し、壮絶な復讐を下すスリルに満ちた犯罪アクション。韓国では2020年に日本の2.5倍にもなる振り込め詐欺被害があり、その手口もSNSやスマホアプリ、メッセンジャーを使うなど、想像を超えた巧妙な犯罪になりつつある。
この日常に潜む振り込め詐欺を韓国で初めて映画化したのは、双子の兄弟キム・ソン&キム・ゴク監督。これまでに「T-ARA」ウンジョン主演のホラー『ホワイト:呪いのメロディー』、実写とストップ・モーションアニメを用いたブラックコメディ『ポドリ君の家族残酷史X 韓国の夜と霧』など、個性豊かな作品を手掛けてきたふたりは、本作を製作するにあたり、実際に詐欺犯罪を担当する知能犯罪捜査隊に徹底した事前取材を行い、最新の事件も参考にした。
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そして主人公ソジュンには、『茲山魚譜 チャサンオボ』で流刑の天才学者と友情を育む貧しい漁師役を演じ、藤原竜也&竹内涼真出演『太陽は動かない』では、産業スパイ役として日本人俳優たちと共演するなど、幅広い活躍を見せるピョン・ヨハン。本作では激しいアクションシーンをノースタントで挑み、製作スタッフと共演者を驚かせた。
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さらに対峙する詐欺組織の主犯を『悪人伝』のキム・ムヨル、犯人を追う刑事を『鬼手』のキム・ヒウォンが演じ、ほかにも『ただ悪より救いたまえ』のパク・ミョンフンや『サムジンカンパニー1995』のイ・ジュヨンら、実力派俳優たちが脇を固める。
また監督のひとり、キム・ソン監督は「振り込め詐欺犯罪は社会的な問題になるほど悪質で現代的な犯罪」としたうえで「劇中のセリフのように“振り込め詐欺は悪質な犯罪であり、被害者たちは何も悪くない”ということを伝えたかった。振り込め詐欺はあまりにも精巧で緻密なのでだまされやすい犯罪。映画を観て振り込め詐欺犯罪の警戒心が伝わって少しでも詐欺犯罪が減ったら…という思いだった」とメッセージを寄せている。
『声/姿なき犯罪者』は10月7日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。