ジョニー・トー&ツイ・ハークら香港の監督7人が35mmフィルムで撮影『七人樂隊』予告編

香港の七人の監督たちが集ったオムニバス香港映画『七人樂隊』から予告編が解禁。

韓流・華流 スクープ
「別れの夜」『七人樂隊』 (C)2021 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved
「別れの夜」『七人樂隊』 (C)2021 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved 全 14 枚
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コロナ禍で2020年カンヌ国際映画祭で、「第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション」に選出されたオムニバス香港映画『七人樂隊』(英題:Septet:The Story of Hong Kong)が、10月7日(金)より日本公開。35mmフィルムで撮影された本作から、予告編が解禁された。

本作は、ジョニー・トー監督のプロデュースで、現在香港で活躍する七人の監督が集まり、1950年代から未来まで、担当する年代を撮影したオムニバス映画。フィルム時代に敬意を表し、全編35mmフィルムで撮影されている。

まず、『燃えよデブゴン』シリーズで一世を風靡したカンフーマスター、サモ・ハン監督が、まだ貧しかった50年代、必死にカンフーの稽古に励んだ幼い自分と仲間を描く自伝的エピソード「稽古」

「稽古」

アンディ・ラウ主演『桃さんのしあわせ』などで知られ、女性監督として世界で初めてヴェネチア国際映画祭生涯功労賞の金獅子賞を受賞したアン・ホイ監督が、教育に生涯を捧げる校長先生と、彼を慕う同僚の女性教師とかつての教え子たちを描いた「校長先生」

「校長先生」

ウォン・カーウァイ監督『欲望の翼』『楽園の瑕』の編集で香港電影金像奨の最優秀編集賞を2回受賞したパトリック・タム監督が、移住を控えた恋人たちの別れをスタイリッシュな映像で描く「別れの夜」

「別れの夜」

『グリーン・デスティニー』『マトリックス』のアクション監督としても世界的に知られるユエン・ウーピン監督が、香港を離れる孫と香港に残る祖父のユーモラスで温かな交流を描く「回帰」

「回帰」

『エレクション』がカンヌ国際映画祭コンペ部門、『奪命金』がヴェネチア国際映画祭コンペ部門に出品されるなど世界的にも評価が高く、プロデュース作品も多いジョニー・トー監督が、大儲けを夢見る一般市民が株価に右往左往する様を描く「ぼろ儲け」

「ぼろ儲け」

『友は風の彼方に』がクエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』に影響を与えたといわれるリンゴ・ラム監督の遺作となり、香港の変わり様に翻弄される男を主人公にした「道に迷う」

「道に迷う」

そして「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズ等で知られ、ワイヤー・アクションやSFX面の革新者でもあるツイ・ハーク監督が、病棟を舞台にたたみかける台詞で魅了する「深い会話」の7作品が登場。

「深い会話」

解禁となる予告編は、祖父と移住から戻った孫が、香港の街並みを並んで歩く姿から始まる。両親の移住で恋人と別れなければならなくなった名門校に通う女子高生、変わってしまった風景と父の撮った以前の写真を見比べる香港に戻ったばかりの中年男性、かつてあった町中の空港(啓徳空港)に降りる旅客機の影などを懐かしく映しながら、ツイ・ハーク監督が「深い話だ」と冗談をいうカットで、タイトルが入って来るというユーモアたっぷりの導入。

また、途中に挿入される「かつて歩んだ道…」「心動かされた日々」というコピーの通り、感染症のSARS、カンフー、ジョン・ウー作品のパロディ、株の話、チャウ・シンチーの名セリフなど、七話の魅力たっぷりのシーンが続く。全編を彩るイギリスの古い歌曲「LONG LONG AGO」(邦題は「久しき昔」「思い出」等といわれる)が、見る人の香港への郷愁を誘う。歌っているのはアシュリー・ラム。幼い頃から声楽、ピアノ、フルートに親しんできた彼女は、本作の「回帰」の中で、移住前に伝統的な香港の家屋(唐楼)で祖父と暮らす、孫のチューを演じている。


ジョニー・トー「香港映画界に結束することの一つの例を示そう」


また、今回プロデューサーを務めるジョニー・トーは、企画意図について「私は今もなお、映画をフィルム撮影していた頃の事をよく覚えている。それは映画監督達がフィルム映画に創造性溢れる才能を表現し、夢を実現させていた香港映画の黄金期だった。とても懐かしい時代だ。フィルム映画の時代が終わろうとしている今、私はあの美しい時代のスピリッツを残すためにもう一度フィルム映画を作ろうと監督仲間に声をかけた」と明かす。

「普段はそれぞれ別の会社で映画を作り、それぞれのキャリアを積んでいるが、最高の仲間だ。今回は金銭的な制約を顧みず、仲間たちと映画を作ることで香港映画界に結束することの一つの例を示そうと決めていた。この想いが映画界の新しい世代にも広がっていくことを願っている」と語る。

そして、「私はどうしてもこの作品を香港にちなんだものにしたかった。“1940年代から2000年代にかけての香港”という構想が浮かび、例えば40年代、50年代というそれぞれの時代、10年間を別の監督が撮っていくのはどうだろうと思いついた。それぞれの監督がおよそ10分程度の短編映画を制作する。割り当てられた時代の中であれば、どんなストーリーでもそれぞれが表現したい香港を撮ることが出来た。技術的なことよりも、その10年間の間に何が香港で起きていたのかに注目していくべきだ。この作品は香港の歴史、そしてその存在を証明するものになるだろう」と、本作に込めた思いを語っている。

『七人樂隊』は10月7日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。


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《text:cinemacafe.net》

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