「特殊効果の神」とも呼ばれる巨匠フィル・ティペットが手掛けたストップモーションアニメ『マッドゴッド』よりメイキング映像と写真7点が解禁された。
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本作は、『スター・ウォーズ』『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズなど、名作の特殊効果の数々を手掛け、その後のSF作品に多くの影響を与えたフィル・ティペットによる、地獄のディストピアを巡るダークファンタジー。「天国よりも地獄に惹かれる」と語る天才フィル・ティペットが30年を費やし、狂気と執念の結晶ともいえる本作を作り上げた。2020年に起きたパンデミックから世界中が避難している間も作業を続け、遂に完成を迎えた。
彼の作り方は非常に特殊で、「アイデアは夢の中から盗んだ」という驚きの事実が発覚。心理学者のカール・ユングに影響を受けており、論理的な計算に基づいて作品を作るのではなく、夢をノートに大量に記録し、研究して得たイメージを降臨させて作っていくアプローチをとったという。そうして潜在意識から溢れ出した壮大な物語が、この誰も見たことのない暗黒世界『マッドゴッド』である。
今回解禁されたメイキング映像&写真では、ティペットスタジオVFXスタッフで『スターシップ・トゥルーパーズ2』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』等数々のヒット作を手掛け、本作では撮影を担当したクリス・モーリーをはじめ、CGを学んできた新世代のアーティストたちに、ティペットが手作りのストップモーションの熟練の技を教えながら共同作業を行う様子が見られる。
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さらに、ティペットの長年の盟友で、ILM社で多くのスティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスの作品に携わってきた視覚効果界の重鎮デニス・ミューレン(本作ではアソシエイト・プロデューサーにクレジットされている)の姿も映る。
彼らは、金属、粘土、毛、布、パウダー、スプレー、グルー、ガスバーナーなど様々な材料と道具を使い、実物ならではの繊細な質感を表現。「アサシン」、「シットマン」、「シーイット」といったキャラクターたちにグロテスクな生命力と共感を宿らせた。
『マッドゴッド』は12月2日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。