役を選ぶポイントは「楽しめる役かどうか」
――役を選ぶときに大切にしていることは?
最も大事なのは、僕自身が楽しめる役かどうかです。楽しんでキャラクターを表現できるかどうか。楽しめなければ、本当の意味で役を演じることもできませんから。
――1つを挙げるのは難しいでしょうが、今までで最も楽しめた役は?
日本のタイトルは…、「元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~」でしたよね? ちゃんと覚えていますよ(笑)。この作品は本当に楽しかったです。すごく挑戦してみたい役柄(詐欺師)だったんですよね。撮影しながら、俳優としての成長を肌で実感することができました。それに、キャストが全員楽しい人ばかりで、現場の雰囲気がすごくよかった。もちろん、他の作品でもいろいろと学びましたし、楽しめましたが、特に印象深い作品の1つです。
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――ジョンドゥのような悪役も、挑戦したい役柄だったとか。
「悪役を演じたい」とずっと言い続けていて舞い込んできた役でした。だからこそ演じる楽しさがありましたし、撮影現場自体も明るい雰囲気で。もちろん、安全第一でしたけどね。血糊だらけの船内でしたから、足を滑らせようものなら大怪我に繋がってしまいます。
ただ、この現場の特徴としては、(物語の中で命尽きて)寝転がっている人が終始あちらこちらにいて。彼らが「カット!」のたびに立ち上がり、「あ~、腰が痛い」とぼやいているのがおかしかったです。撮影した映像はとことん残忍ですけど(笑)。
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――ソ・イングクさんの出演作には面白いものがたくさんあります。作品を見抜く力もお持ちのようですが、どんな映画やドラマが好きですか?
普段からいろいろな作品を見ますが、最近のお気に入りは『THE FIRST SLAM DUNK』ですね。子供のころに親しんでいた作品なので、あの感動を映画館で味わうことができて嬉しかったです。あと、Netflixの「ウェンズデー」も。登場人物たちがみんな魅力的でしたし、もともとティム・バートン監督の描く作品世界が大好きで。ああいったダークでファンタスティックな世界観にすごく惹かれます。
――では、今度はダークファンタジーにもぜひご出演を!
実を言うと、僕も今それを強く願っているところです!
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