戦後ドイツ、男性同性愛を禁ずる「刑法175条」のもとで“愛する自由”を求め続けた男の闘いを描いた『大いなる自由』が、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて7月7日(金)より公開。この度、劇中の心震える名シーンを捉えた本ビジュアルと、映画が描いた時代にドイツ東部で実際に使用されていた刑務所で撮影を行った新場面写真が一挙解禁された。
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イギリス・ヨークシャーを舞台に孤独な青年たちの愛の行方を描いた『ゴッズ・オウン・カントリー』のフランシス・リー監督が「愛、喪失、そして羞恥を怯みなく描き切っている―この作品の虜だ」と評し、抑制的でありながらも熱を帯びた演出で登場人物の感情が観る者にも流れ込んでくるような本作。
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今回解禁された本ビジュアルは、同性愛者であることを理由に繰り返し投獄されるハンスと、当初は「刑法175条」違反者である彼を嫌悪し遠ざけていた服役囚ヴィクトールのエモーショナルな抱擁シーンを配したもの。
“ある出来事”によって感情が抑えられなくなったハンスを、周囲の目もはばからず強く抱きしめ支えるヴィクトール。反発から始まった2人の関係性が少しずつ変化していく様子がうかがえる、心震える名シーンとなっている。
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“囚人の服”“収容所の壁”“常に曇っている空”を思わせるくすんだブルーグレーの背景にオレンジ色の「Great Freedom」のロゴが映えるデザインは、ティザービジュアルに続き、リヒター展やマンダース展などアートの世界で活躍するデザイナー・須山悠里氏によるもの。“独房の小さな窓、ミシンの針、本に穿った穴ーーーー隔てられた、こちらとあちらの通路へのアナロジー”として、実物のポスター/チラシに小さな穴が開いている仕様を引き続き採用した。
併せて解禁された新場面写真では、囚人服からナチス・ドイツのシンボルであるハーケンクロイツのワッペンを引き剥がす刑務のシーン。
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娯楽室のテレビでアポロの月面着陸を観るシーンなど、1945年の終戦直後から20余年にもわたり何度も投獄されたハンスの、驚くべき時間の流れが見て取れる。
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本作の監督セバスティアン・マイゼが「粗野で残忍に見えるかもしれないが人並みにもろくて孤独」だと語るヴィクトールが、ハンスの腕に彫られた番号から、彼がナチスの強制収容所にいたことを知り入れ墨を上書きするシーンや、独房の小窓からタバコの火をつけるシーンなど、ハンスとヴィクトールの関係性にも注目だ。
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また、ハンスと一緒に投獄された恋人のオスカー、刑務所内で恋に落ちるレオなど、愛を諦めないハンスの“消えない炎のような魂”を感じさせるショットも公開。映画が描いた時代にドイツ東部で実際に使用されていた刑務所で撮影が行われただけに、リアルな質感を存分に感じられる写真となっている。
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さらに、ムビチケ(オンライン)が5月5日(金・祝)より販売開始。ムビチケを利用すると、本作の海外ポスタービジュアルと鑑賞記録を組み合わせた「ムビチケデジタルカード」がプレゼントされる。
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『大いなる自由』は7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。